港区まち創り研究会(まち研)ブログ

港区まち創り研究会の活動の状況やまちづくりについての様々な情報をお伝えします。
海外の街あるきの報告もあります。

世界の街から119 スウェーデン ストックホルム第3回

2014-01-10 09:36:59 | スウェーデンの街から
5 ニュータウンとクラインガルテン
 ストックホルム郊外のニュータウンを視察したが、ニュータウンは高層マンションで構成されて特徴はなかったが、まわりに大きなクラインガルテン(菜園)が広がっていたのが特に印象に残った。日本でも菜園は見られるが、こんなに規模の大きなものは見たことがない。
6 環境に配慮する都市ストックホルム
 ストックホルムにあるハンマルビー・ショースタッド地区は2004年にエコタウンとして開発されている。このエコタウンは11000戸の集合住宅、10000人が働いている。炭素排出量、30%から40%という大幅な低減を達成し、2010年欧州グリーン首都賞を受賞している。私が行った時はもちろんできていないので、機会があったらぜひ見たいと思う。
 このエコタウンのすごいのは、下水・廃棄物からのエネルギーで必要エネルギー量の半分をまかなうことになっている。さらに、太陽熱パネルにより温水供給を行っている。寒いストックホルムでこれだけの炭素排出量を削減しているので、これを研究すれば、日本では原子力発電など必要なくなるのではないだろうか。
また、居住者、通勤者の移動の交通手段の8割は公共交通、自転車、徒歩でまかなっている。カーシェリングも徹底しているようだ。
 港区もストックホルムを見習い環境都市として、世界にアピールできる街にしてほしい。

ニュータウン アプローチの立体歩道 下がクラインガルテン

ニュータウン 広がるクラインガルテン

ニュータウン

ニュータウン 緑が多い
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世界の街から118  スウェーデン ストックホルム第2回 

2014-01-09 20:59:36 | スウェーデンの街から
3 ガムラスタン
 ガムラスタンはスターズホルメン島にあり、ストックホルムの旧市街地で中世の街並みが残されている。現在ある多くの建物は17世紀から18世紀に建てられたものである。古いが大きく立派な建物が多い。王宮もある。
 迷路のような細い路地が多く、中世の街並みを物語っている。
4 スカンセン野外博物館
 野外博物館は展示物を屋外に置き、見たり触ったり体験したりして学ぶためにつくられている。ストックホルムにあるこのスカンセン野外博物館は1891年世界で最初につくられた。スウェーデン各地の民俗文化や建物がそのままの姿で展示されている。
 スウェーデンには、このスカンセン博物館だけではなく、地方のあちこちに古い時代の建物、民俗をそのまま野外に展示している博物館が数多くある。
 このような博物館はフランスではエコ・ミュージアムといい、多くつくられている。
日本では、その時代のものを野外に展示し、見たり触ったり体験したりして学ぶことができる野外博物館は少ない。

ガムラスタンの入口

ガムラスタン 古い町並み 観光客も多い

ガムラスタン 迷路のような路地も多い

ガムラスタンの広場

スカンセン博物館 地方にある古い家の展示

スカンセン博物館 地方にある古い家の展示

スカンセン博物館にある墓地
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世界の街から117 スウェーデン ストックホルム 第1回

2014-01-09 10:15:39 | スウェーデンの街から
私がストックホルムを訪れたのはおよそ25年前である。もちろん夏の季節であるがこんな美しい街があるかと感激した記憶がある。しかし、冬の季節は大分印象が違うだろうなと想像する。
最近、ストックホルムは環境に配慮している都市として世界の注目を集めている。ちよっと写真は古くて恐縮ですが、港区のまちづくりに参考になると思い紹介する。
1 水辺と接する街
 地図を見ると、ストックホルムの市街地は入り組んだ入江と接している。海際に遊歩道があり、海を見ながら歩いているだけで楽しい。海にはヨットや船も停泊している。
北欧のヴェネチュアといわれるゆえんである。市街地の建物の高さや色も統一されている。
海と市街地がこんなに接することができ、その特性を生かしている街は世界でもあまりない。
2 ストックホルム市庁舎
 この市街地のいろいろな所から見ることができ、まさにシンボルとなっている建物がストックホルム市庁舎である。大学の授業の時、今井兼次先生、穂積信夫先生がこの建物を絶賛していた。一度は見てみたいと思っていた。
 20世紀の初めに建てられたこの市庁舎はラグナル・エストベリの作品である。特に奇をてらったデザインではないが、とにかく建物全体に気品がある。高い塔の部分と母屋とのプロポーションがよく遠くから見ても美しい。海に映る姿は特にすばらしい。近寄ってみても、テクスチャーや細部まで、細かく神経の行き届いたデザインになっている。ノーベル賞晩餐会の会場にもなっているこの建物、まさにストックホルムを代表する建築となっている。

入り組んだ入江に接する都市 (絵葉書より)

海と接する遊歩道

海際の景観

子どもも海ぎわで遊んでいる

高さの整ったまちなみ

街路樹とまちなみ

海際の景観

ストックホルム市庁舎

ストックホルム市庁舎の塔

プロポーションのよい建物

内部

内部

塔の上から下の広場を見る

遠くから見るストックホルム市庁舎


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