港区まち創り研究会(まち研)ブログ

港区まち創り研究会の活動の状況やまちづくりについての様々な情報をお伝えします。
海外の街あるきの報告もあります。

世界の街から45----スペイン トレド

2012-07-31 08:41:11 | スペインの街から
古都トレドは、ローマ時代に既に都市となっていたようである。6世紀の終わりに西ゴート王国の首都になっている。8世紀にはイスラム教徒に支配されたが、キリスト教徒、ユダヤ教徒も共存していた。16世紀には統一されたスペイン帝国の首都となり繁栄する。16世紀末には首都はマドリッドになるが、スペインカソリックの中心としてあり続けた。現在人口は約8万人である。
 遠景から見ると、城や大聖堂を中心とした歴史ある都市の形態がそのまま残されている。
都市の内部は、外敵を防ぐために迷路的な路地の構成となっている。さらに道に起伏があり、変化する複雑な空間を楽しめる。画家エル・グレコが気に入りここに住みついた理由もわかる。フランスのゴシック様式を基本にした大聖堂が素晴らしい。スペインの富の蓄積がうかがえる豪華な内部空間である。イスラム文化の影響を受けたのかきめ細かな装飾がほどこされている。
 サント・トメ教会に行きエル・グレコの最高傑作といわれる「オルガス伯の埋葬」を見る。地上で亡くなっているオルガス伯を取り巻く光景と天国でキリストたちが伯爵を迎える光景を同時に描いている構図が面白い。グレコ独特の色づかいがよい。一枚の絵で一つの物語を語っている。


トレドのまち全景

道の中央に塔が見える

迷路的空間

路地

高低差を生かした空間

ブリッジのある建物

趣のある路地

市街地を展望する

カテドラル

装飾的な内部空間

豪華な内部空間

聖書の場面を絵にしている

宝物殿

宝物殿の天井
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界の街から44----スペイン コルドバ

2012-07-30 06:29:14 | スペインの街から
 コルドバは人口約30万人の都市である。ローマ時代には一つの州の首都であり、イスラム時代の8世紀にも首都であった。10世紀ごろには人口100万人となり、コンスタンチノープルと並んで世界最大の都市であった。13世紀ごろからキリスト教徒に支配された。
 コルドバでメスキータとユダヤ人街を見た。暑い。寒暖計は45度を示していた。
・メスキータについて
 メスキータはモスクという意味である。 
スペインの一つの特徴として文化の多層性があげられる。高度なローマ時代の文化がイスラム文化により破壊されつつ蓄積され、さらにキリスト教の文化がイスラム文化を破壊されつつさらに蓄積された。その象徴となる建物がメスキータである。多様な文化の様式が一つの建物に混在する世界での類をみない不思議な建物である。
この場所に6~7世紀、西ゴート王国の教会があった。ローマ文化の様式のイオニア式の柱の遺構を利用しつつ、8世紀にイスラム人がモスクにした。それから何度も拡張工事を重ね10世紀に現在の形の巨大なモスクになっている。13世紀にイスラム人がカトリック教徒に征服され、カトリック教徒が一部改造しつつ教会に転用した。
 内部の柱は600本もあり、柱と柱は2段重ねのアーチ状の梁で屋根が支えられている。
アーチ状の梁はローマの水道橋を参考にしたと言われる。柱とこの2段アーケードの構成の内部空間は圧巻である。中央部にはカトリック教会のゴシック式のカテドラルができている。
多様な様式の混在が建物の空間の変化を与え、よりドラマチックにしている。
・ユダヤ人街の花の小径 
ユダヤ人街は細いまがりくねった道で迷路のような構成になっている。夏の直接の日ざしを避けるためと外部からの侵入者を迷わせるためといわれる。
 お店の看板や大胆な色を使った壁、花の鉢などどれもセンスがよくおしゃれである。
 花の小径の鉢の花は満開ではなかったが、それでも道を盛り上げている。
 小径からメスキータの塔が見える構成になっている。チェスキー・クルムロフでも小径から城の塔が見えたのと同じで、計算されたものと考えられる。
 ユダヤ人街はドイツ、イタリア、スペインなどの各都市あちこちに見られるが、ユダヤ人の民族の特殊性からくるものか、日本人には理解できにくいことである。
・新幹線に乗る
 コルドバからマドリッドまで、新幹線で移動した。当初、スペインは日本の新幹線の技術を導入するはずであったが、EUに加盟することになった時、フランスからEUの国から技術を得るべきという意見がでたので、フランスの新幹線技術を導入した。
 新幹線はあまり揺れず乗り心地はよかったが、スピードは日本の新幹線より遅い感がした。座席は向かい合わせで、座席は回転しない。座席を回転させる技術は日本の特許だそうである。


川の対岸からメスキータを望む

メスキータの塔

2段アーケードの内部

圧巻の内部空間

内部空間

後から増築されたカテドラル

カテドラル部分

ユダヤ人街

ユダヤ人街

ユダヤ人街

ユダヤ人街の邸宅

花の小径 塔が見えます

大きなバス停です

新幹線です
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

魚らん商店会の夏まつりが開催されました

2012-07-29 21:25:37 | 高輪地区のできごと
7月28、29日に魚らん商店会の夏まつりが開催されました。
7月29日はジャズライブがあるというので、ちょっとのぞいてみました。
魚らん坂交差点の広場で行われていました。若手のバンドでヴォーカルの女性も雰囲気がありました。
もう少し椅子があればもっと大勢が聞けると思いますが。立ち見の人が多かったです。
屋台の出店もおおにぎわいでした。
暑い日の夏まつりは盛り上がりますね。


若いジャズバンドです



屋台もおおにぎわいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

浦安市の花火大会を見ました(番外編)

2012-07-29 09:56:28 | 港区まち創り研究会
今日は、港区まちづくりの話題から離れて、浦安市の花火大会の写真をご紹介します。
浦安市の花火会場の目の前のマンションにお住まいの友人に招かれ、マンションのベランダ特等席から花火大会を鑑賞しました。
あの震災の液状化による被害からすっかり回復していましたが、まだマンホールが高く浮き上がったところもありました。
浦安市の花火大会は、ほとんど休みもなく大きな花火が次々と打ち上げられました。
マンションからは打ち上げ場所までさえぎるものがなくしっかり見えます。
いくつかのテーマに分かれて花火は構成されており、仕掛け花火も様々な工夫がされています。
桟敷席にも大勢の人が見ており、屋台もたくさん出店しています。
情報によると、来年以降この打ち上げ場所が使えず、今年が最後となるようです。残念ですね。








東京湾の対岸の街の灯も遠く見えます

富士山の仕掛け花火です





フィナーレの花火です
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高輪地区夏のパトロールに参加しました

2012-07-27 21:04:43 | 高輪地区のできごと
高輪地区夏の夜間パトロールには、地域の町会の方々、高松中学校PTAの方々、高輪地区総合支所の方々など約40名が参加し、高輪一丁目児童遊園から車町児童遊園まで2班に分けてパトロールしました。
 このような地味な活動が地域の安全を守っているのです。参加者の意識も高いようでした。特に、問題はあまりなく照明が暗い所が少しあるのと、泉岳寺駅周辺の放置自転車・バイクの多いのが目立っていました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

涌々農場から野菜が届きました

2012-07-27 09:21:51 | 港区まち創り研究会
秘伝の自然農法である富山県南砺市の「地域再生農場」(6月20日のブログをご覧ください)の千秋さんから野菜が届きました。トマト、枝豆、とうもろこし、ピーマン、なすなどが入っていました。どの野菜も東京で食べる味とは違い、新鮮で「えっ」と驚くほどでした。
トマトは完全に熟していませんでしたが、ほんとに自然の味で食べやすく、ついいくつも食べてしまいます。驚ろいたのはとうもろこしで「生で食べてください」という指示書通り半信半疑で生で食べてみましたが、甘くておいしくて、すぐになくなってしまいました。とうもろこしを生で食べたのは初めてです。
 なすも生で塩であえて食べてみました。くせのないさっぱりした味で、食が進みます。
ピーマンも指示書通り生で食べてみました。ピーマンの青臭さがなく生でも十分食べられます。おいしかったのは枝豆でゆでて食べましたが、小粒ですが最高の味です。
 これから湧々農場から野菜が届くのがとても楽しみになりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界の街から43--スペイン セビージャ(セビリア)

2012-07-26 16:46:59 | スペインの街から
セビージアはスペインアンダルシアの州都で人口約70万人、スペイン4番目の大都市である。古代ローマ時代紀元前8~9世紀ごろから都市が成立している。8世紀ごろからイスラム勢力の支配下になりセビージャ王国として栄えた。
13世紀ごろからイスラムに代わりキリスト教徒のカスティーリア王国の首都として繁栄を極めた。それは、セビージアが新世界との交易貿易権を独占したからである。
16~17世紀ではスペインで最も人口の多い都市であった。オペラ「カルメン」や「セビリアの理髪師」の舞台にもなった。
午後2時過ぎには40℃を超える気温であるが、夜や朝は20℃位になるのと湿気が少ないので東京のような暑さよりは過ごしやすい。
世界的建築家カラトラバ(以前このブログでミルウォーキー美術館の建築作品を紹介)のアラミロ橋を見ることができて感激した。吊り構造の緊迫した形態が美しい。この橋は1992年セビリア万博の時、建設された.
まず、スペイン広場から見る。かつてサン・テルモ宮殿の一部であったスペイン広場は1929年の博覧会の会場として造られたもので、比較的新しいものである。広くまた半円形の建物に囲まれている。
スペイン一の大きさを誇る15世紀のカテドラルと97mの高さのヒラルダの塔がこの街のシンボルである。ヒラルダの塔に登りセルージアの市街地を上から見る。個人の家の屋上にプールがあるのが面白い。カテドラルの内部は広くスケールの大きさに圧倒される。
 カテドラル東部にあるサンタクルス街を見る。かつてのユダヤ人街である。細い曲がりくねった路地や黄色など大胆な色づかいの壁が印象的である。暑いので日陰をつくるために細い路地にしたとも言われている。
バスから市内を流れるグアダルキビール川に沿って快適そうな遊歩道・自転車道が見えた。バイクシェアが行われているようで、美しいバイク・ステーションをバスから見えた。また新しい流線型のLRT(路面電車)も見ることができた。
また、観光用に馬車が使われており、車の数はすくない。ゾーン毎に車の通行を規制しているのかも知れないが、正確な情報はわからない。


カラトラバのアラミロ橋

スペイン広場

スペイン広場の各県の特徴などをタイル絵にした

カテドラルとヒラルダの塔

カテドラル

塔の上から見たセビージャの市街地 屋上にプールがある家が数軒見えた

カテドラルの内部の天井

カテドラルのステンドグラス

黄金の塔と自転車道

サンタクルス街

サンタクルス街 迷路のような細い路地

サンタクルス街 中庭のあるレストラン

サンタクルス街

サンタクルス街

川沿いの自転車道(バスの車窓から) 車止めがおしゃれ

美しいバイクステーション(バスの車窓から)

LRT(路面電車)

LRTの駅

観光用の馬車が走っている

アルカサル(王宮)と団体

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「みなと第九を歌う会」の練習に参加しました

2012-07-26 06:06:16 | みなと第九を歌う会
「みなと第九を歌う会」は既に参加者は日本人だけで106名に達し、ドイツ人も4名が参加します。まだ男声が予定より少なく再募集をしています。どうぞご参加ください。女声も受付しています。でも予想よりずっと応募者が多く、主催者事務局のみなさんもとても喜んでいます。
 会場は男声と女声が分かれており、男声は東海大学、女声は東海大学付属高輪台高校で行いました。私は男声のバスに参加しましたが、テノールの方が多く参加されていました。
崖先生は相変わらず指導が上手で、男声は経験者も多いせいか練習はスムースに進みました。私も全く初心者ですが、パート別レッスンをアイパッドに入れ暇を見つけて聞く、独自の練習法で少しずつついていけるようになりました。でもまだまだです。ドイツ語の発音など苦労しています。
この様子では12月8日の発表会も結構人が来るのではと、皆練習に力が入ってきました。申し込むと無料でどなたでも聞くことができます。どうぞ、おいでください。
第九の合唱で港区を盛り上げたいですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界の街から42-----スペイン コスタデルソルのミハス

2012-07-25 14:00:27 | スペインの街から
ミハスは人口35000人のイスラム教徒が16世紀末につくった白い村である。地中海に面し街全体が白い壁とベージュの屋根でつくられている。日がぎらぎらして暑い。暑さを防ぐために白い壁にしたという説もある。
 見事に統一された街並みであるが、特に条例などで規制はしていないようだ。
 街全体は起伏のある地形で、道は狭い曲がりくねった路地と広場で構成されている。
黒い窓格子やフラワーボックスでアクセントをつけている。
 別荘地にもなっており、イギリスのサッカー選手ディビット・ベッカムの別荘もあるという。

白い壁が続く

お店がびっしりのところもある

鉢や黒の格子がアクセントになっている

曲りくねって先がみえないのが面白い

小さい広場もある
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

祝い! 10万アクセスを達成しました

2012-07-25 05:52:17 | 港区まち創り研究会
祝い! 10万アクセスを達成しました

ブログ開設から469日目で、当面の目標である10万アクセスを達成しました。
ご高覧ありがとうございます。
現在のアクセス数は100247 訪問者数39921人です。順位は毎日変動していますが、1743275ブログ中11000~20000位です。
これからも港区の様々な情報、まちづくり、環境、建築に関わる情報を発信していくつもりです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする