港区まち創り研究会(まち研)ブログ

港区まち創り研究会の活動の状況やまちづくりについての様々な情報をお伝えします。
海外の街あるきの報告もあります。

世界の街から ボストンの街と建築 その3

2016-06-13 08:05:38 | アメリカの街から
MIT教授の神田駿先生からMIT大学周辺の建物をご案内いただいた。

MIT大学内にあるエーロ・サーリネンのホッケ-リンクである。

MIT大学内にあるやはりエーロ・サーリネンのチャペルである。
建物周囲に水を配置し、水が反射した光が内部にちらちら見える仕掛けをしている

MITチャペルの内部。トップライトから光が落ちてくる。

MITチャペルの周囲の水がある溝

MITにあるオフィスビル。フランク・ゲーリーの作品。雨漏りがして訴訟になった。

MITにあるオフィスビル。

MIT寄宿舎。スティーブン・ホールの作品。随分お金をかけた建物とのこと。

MIT寄宿舎

神田先生のオフィス。温かみがある

神田先生のオフィス内部

イタリア ベローナのプロジェクト

ボストン美術館新館 I・M・ペイの作品

ボストン美術館新館 内部
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世界の街から ボストンの街と建築 その2

2016-06-12 10:59:45 | アメリカの街から
以前、このブログで紹介したボストンの街と建築の続きである。
歴史と開発を巧みに調和させた街並みは、これからの港区のまちづくりに参考になる都市の一つである。
2007年、ボストンを訪れた時の写真をご紹介する。M・I・T大学建築学科教授、神田駿先生夫妻にご案内いただいた。


ボストン市庁舎 ボストンの一つのシンボルとなっている建物  設計カルマン・マッキンネル&ノウルズ(Kallmann McKinnell & Knowles)

ボストン市庁舎

クインシー・マーケットプレイス 古い建物を商業施設にしている

クインシー・マーケットプレイス 中庭もうまく利用している
マーケットプレイス内部

マーケットプレイスから海岸にでる部分 高速道路を地下にしている
当時は工事中であったが、現在完成している

海岸遊歩道と緑地

素晴らしい景観を楽しめる海岸遊歩道

ボストンの観光地をめぐることができるフリーダム・トレイルの表示
港区でも真似できるのでは。

フリーダムトレイル

フリーダムトレイル

古い建物を保存している
以下次回に。
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アメリカの面白い建物

2015-06-01 21:32:57 | アメリカの街から
現在、アメリカに旅行中の森裕子さんから面白い建物の写真が送られてきましたので、掲載します。以下がメールのコメントです。
--------------
アメリカでは古い建物はありませんが、Lucky Pennyという
レストランの写真を撮ってきました。
外壁がpenny(銅でできた一円玉のような硬貨)で覆われていて、モザイクのようで綺麗でした。

---------------
アメリカではpennyを拾うと幸運がくるという言い伝えがあります。それで、外壁にpennyを貼ったのでしょう。面白いですね。
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世界の街から116 ニューヨーク グランド・ゼロの最新写真

2013-12-28 14:47:38 | アメリカの街から
12月にニューヨークから帰国された安勢津子さんから911テロ後、着々建設が進むグランド・ゼロの最近の写真をいただきましたので掲載します。グランドゼロのビルの一つで日本の建築家槙文彦氏が設計した4WTC(ワールドトレイドセンター)が11月13日に完成し式典が行われたそうです。911同時多発テロ後初めて完成したビルです。72階建て298mもあり、ガラスに包まれたビルです。 他のビルも着々建設が進められているようです。
 15年ほど前、私がニューヨークを訪れた時、ミノル・ヤマサキが設計した以前のワールドトレードセンタービルの最上階にレストランがあり友人たちと食事をしたことがありました。ちょうど、独立記念日の日でビルの下で打ち上げられた花火を上から見下ろし眺めていた記憶があります。以前のビルはミノル・ヤマサキらしい繊細なデザインでした。

遠くから4WTCを見る(撮影安さん)

4WTC(撮影安さん)

他のビルも順調に建設が進められています(撮影安さん)



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世界の街から99----ニューヨーク建築雑感

2013-08-02 12:02:42 | アメリカの街から
ニューヨークの滞在日数も多くはないので、建築については、通り一遍の印象でしかないが感じたことをまとめてみる。

○建築寿命が長い
 1930年代に建てられたクライスラービルもエンパイアステートビルも未だに健在でニューヨークのシンボルでありつづけている。世界の富が集積するニューヨークなので古いビルはどんどん取り壊されると思うが、意外にそうではない。50年以上も前に建てられたあのシーグラムビルは周囲の建物とは別格に気品があり、高い家賃を維持している。
 1983年に建てられた赤坂プリンスホテル、1993年に建てられた旧日本長期信用銀行本店ビルの建て替えが決まった日本とは大違いである。

 ○増改築やリノベーションする建物が多い
 このブログで紹介した、MOMAの美術館、ブルックリン美術館、ルイヴィトンニューヨーク5番街店、プラット・インスティート・ヒギンスホール、イサム・ノグチ・ガーデンミュージアム、ハーストタワーなどみな増改築やリノベーションしたものである。既存のストックをうまく活用し価値を高めていく発想はすごい。
日本は確かに地震国であり、耐震化する技術が進歩しているので建て替えの話がでることは仕方がないこともあるが、既存の建物の価値を認めまた、それをうまく活用しようとする発想が少ないことも確かである。

○建物を覆う外皮のデザインが新しい表情を与えている
 ニューヨークタイムスビル、ニューミュージアム、MOMA美術館、ルイ・ヴィトンニューヨーク5番街店のルーバーが印象的である。
 これからの建築はむきだしの外壁、ガラスだけではなく、それを覆うルーバーなど外皮のデザインが建物の印象に大きな影響を与える。

○超高層ビルが林立する街について
 超高層ビルが林立する街は圧迫感や道の暗さがあり、やはり私はなじめないが、香港などの雑然、混乱した感じはなく、ある種の統一感がある。建築の規制がきちんと機能しているのであろう。


クライスラービル アールデコの超高層ビル

超高層ビルの林立

超高層ビルも統一感がある
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世界の街から98---ニューヨークの建築あれこれその6

2013-07-31 06:22:21 | アメリカの街から
 ニューヨーク建築あれこれの続きです。

○フォーシーズンズホテル
 I.M.ペイの設計。ニューヨークで一番値段が高いと言われている超高級ホテル。凹凸のあるリズミカルな外観である。

○ ルイ・ヴィトン ニューヨーク5番街店
 青木淳氏が2004年外装設計している。半透明のルーバーが古い建物を現代的なデザインに変えている。

○グランドゼロ
グランドゼロ911事件のワールドトレードセンター跡地開発計画は着々工事が進んでいた。この二つの完成図は現場にあった看板から撮影したものである。
フリーダムタワーは2013年に完成する予定になっている。現在はワールドトレードセンターと呼ばれている。コンペの入選案でダニエル・リベスキンドの設計である。541m、108階建てである。
もう一つの完成予想図はカラトラバのパストレインという鉄道駅である。カラトラバらしい構造が明確に表現されたモニュメンタルなデザインである。

○ トランプタワー
 不動産王トランプの所有する商業施設とマンションの複合建物。松井秀喜も住んでいたことがある。

○ リンカーン・センター
 1960年代に建てられた舞台芸術の殿堂である。ウォーレスK・ハリソンの設計である。
広場を挟んで3つの建物が配置されている。


フォーシーズンズホテル 凹凸のある外観

フォーシーズンズホテル 外観詳細

ルイヴィトン ニューヨーク5番街店

フリーダムタワー(ワールド・トレードセンター)完成予想図

パストレインの駅完成予想図 カラトラバ設計

トランプタワー 外壁の植栽が印象的

リンカーン・センター

リンカーン・センター


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世界の街から97----ニューヨーク建築あれこれその5

2013-07-28 07:51:37 | アメリカの街から
○ニューミュージアム
 2007年に建設された現代美術専門の美術館である。設計はSANAA(西澤立衛、妹島和世)の作品である。箱を少しずつずらして積み重ねたような形態である。ずらしたところがトップライトになったり、バルコニーになったりしている。まわりは古い建物が多く、あまり環境がよいとは言えない地区なのが惜しい。行った日は休館日で中には入れなかったのが残念。

○ワールド・ファイナンシャル・センター
シーザ・ペリの作品。マンハッタンのハドソン川に面する。マンハッタンの象徴とも言える建物。延べ床面積558,000㎡の巨大なオフィスコンプレックス。円いガラスの覆われたウィンターガーデンが一際目に付く。

○シーグラム・ビル
 1958年、今から50年以上前に建てられた38階のビルを見て驚いた。まわりのビルとは格が違うほど燦然と輝いて見えた。何でもニューヨークでは、まだ一番家賃の高いビルだそうだ。
 50年以上前のビルが現役で一番家賃が高いとは。少なくとも日本では考えられない。
 その理由はいくつかある。まず、ミース・ファンデル・ローエとフィリップジョンソンとの協働設計だが、そのデザインの質の高さである。バランスのよい形態、すみずみまできちっとした設計ですきがない。モダニズム建築の傑作である。多くのビルがこのビルを真似てつくられているがとうてい及ばない。次ぎに、広い前面広場である。この大きな広場の存在がこのビルの風格を高めている。公開空地の概念がこの広場によって始まったといってもよい。この広場により、ニューヨークの建築規制が斜線制限から容積制になったとも言われている。広場では、いろいろなイベントが開催され市民に喜ばれているようだ。
 さらにもう一つの理由は、材料の質の高さである。ブロンズ入りの鉄材は今でも新しく見える。さらに、ブロンズ色のガラスも落ち着いた品格のあるビルに仕上げている。
 内部も素晴らしい大理石がつかわれ、ピカソの大きなタピストリーがかけられている。
 おしゃれなニューヨーク子になった気分で地下のバーのザ・ブラッセリーで一杯飲む。
 このバーの内装も建築家ディラーとスコフィディオのデザインである。


ニューミュージアム外観

アルミ製ルーバーで覆われている

ワールド・ファイナンシャル・センター

ウィンターガーデン

ウィンターガーデン内部

シーグラムビル

広場とビル

広場

内部空間

地下のバー ザ・ブラッセリー

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世界の街から96ーーニューヨークの建築あれこれその4

2013-07-27 06:26:20 | アメリカの街から
○ストアフロント美術・建築ギャラリー
 スティーブン・ホールとアーティストヴィト・アコンチの協働により改修されたギャラリー。長い壁面に開口部がいくつかあけられている。
 ちょうど世界の都市計画の図面が展示されており、丹下、黒川、ル・コルビジェなどの図面もあった。

○プラット・インスティチュート・ヒギンス・ホール
 ブルックリンにあるプラット・インスティチュートは、建築・アート・デザインを専門とする米国最大のカレッジである。石造りの古い建物の間に、それらをつなぐ新しい空間、ヒギンス・ホールをつくった。面白いアイディアである。設計はスティーブン・ホールである。半透明のガラスで覆われた2000㎡のボックスに、ギャラリー、オーディトリアム、ロビー、テラスなどがある。前面のガラスの幾何学的なパターンが芸術的である。
建築学科の部屋には、模型の作品がいくつも置かれていたが、どれもレベルが高い。

○イサム・ノグチ・ガーデン・ミュージアム
 1985年に開館したロングアイランドにあるこのミュージアムは工場の建物を改造してつくられている。庭も広く多くの作品が展示されている。天井高が高いので、大きな彫刻、モニュメントなども収蔵されている。照明器具の展示されている部屋もある。


ストアフロント美術・建築ギャラリー 黒枠の部分が開口部になる

都市計画の図面の展示

チャンディガールの図面

プラット・インスティチュート・ヒギンス・ホール 建物の間の増築

幾何学的な窓の配置

ホール内部

トップライト

建築科の学生の作品

建築科の学生の作品

イサム・ノグチ・ガーデン・ミュージアム

庭の展示

庭の展示

庭の展示

室内の展示

彫刻の展示

照明器具の展示
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世界の街から95----ニューヨーク建築あれこれその3

2013-07-26 08:04:08 | アメリカの街から
ニューヨークの建築あれこれ続きです。

○ハースト・タワー
 セントラルパークの近くにある目立つビルである。ノーマン・フォスターの設計である。
アール・デコの古いビルの上に182m、42階建ての超高層ビルが建っている。
 3角形を基本にしたエクソスケルトン構造でできている。下の建物と上の建物のデザインが全く調和していないのが、かえって前衛的で面白い。

○ホイットニー美術館
 マルセル・ブロイヤーの1966年に建てられた代表作の一つ。上にいくほどセットバックしてせりだしていく形態が新鮮である。

○ブルックリン美術館
 ブルックリン美術館はニューヨークで2番目に大きな美術館で特にエジプト美術の展示が充実している。もともとは1880年代の古典的なデザインの建物である。その後、1970年代、1980年代に拡張されている。さらに1986年、ブルックリン美術館拡張マスタープランコンペが開催され、磯崎新氏とジェームス・スチュアート・ボルシェックチームが当選した。1991年にレクチャーホールが完成し、2002年に表玄関ホールと公共広場の工事が行われた。
 複雑な曲面の形態のガラス屋根で覆われた玄関ホールは明るく気持ちがよい。ガラス屋根は建物からつられた構造になっている。古典的な建物ともよく調和している。さすが磯崎氏のデザインである。

○プロスペクトパークとブルックリン植物園
 プロスペクトパークはブルックリンにありセントラルパークに匹敵する巨大な公園。その中にあるブルックリン植物園は桜の名所で桜まつりには大勢の人でにぎわう。日本庭園もある。

ハーストタワー

ハーストタワー
古い建物と新しい建物の対比が前衛的

ホイットニー美術館

ホイットニー美術館

ブルックリン美術館の玄関ホール 磯崎新氏など設計

ブルックリン美術館玄関ホールと広場

屋根を上も歩くこともできます

ブルックリン美術館の内部空間

内部空間

古い建物の部分

ブルックリン植物園

ブルックリン植物園 桜が散った後

ブルックリン植物園の日本庭園
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世界の街から94   ニューヨーク建築あれこれその2

2013-07-22 18:43:45 | アメリカの街から
3 ニューヨークタイムスビル
 アメリカの建築家レンゾ・ピアノが2000年に行われたコンペで当選した案である。8番街にあり、52階建て319mの超高層建築で、ニューヨークでは3番目に高いビルである。
 外壁の外側にスティールフレームが見えるようにし、薄いセラミックシリンダーでガラスの外側を覆っている。日射をコントロールし、エネルギー効率を高めている。1階部分がオープンになっており、誰でも入ることができ通り抜けもできる。中央に樹木の緑が見える中庭があり憩いの場となっている。1階に劇場もある。過去のニューヨークタイムズの記事がランダムに表示されるディスプレイがならぶ。赤や黄色の原色の壁面が目を引く。
 こんなオープンな事務所ビルは珍しい。

4 国連本部ビル
 ル・コルビュジエの原案をもとに、ブラジルの建築家オスカー・ニーマイヤーなどが設計した国連本部ビルを見る。プロポーションのよい高層部の建物とゆるやかな曲線を描く低層部の対比が美しい。建物自体は傷んではきているが、デザインとしての斬新さは現代でも通用する。
 低層部の内部空間も緩やかな曲線が使われており現代的で魅力的な空間となっている。
 こんな素晴らしい建築は永久に残してほしい。何でも、槇文彦氏が改修工事に手がけるそうである。期待したい。


ニューヨークタイムスビル外観高層部

ニューヨークタイムスビル外観低層部

外観詳細

遠景

通り抜けができるオープンな1階

中庭の植栽

1階ホールから中庭を見る

ランダムに過去の記事が見れるディスプレイ

ディスプレイがある1階部分

1階にある劇場

銅像と大胆な色の壁

国連本部ビル 高層部と低層部の対比がきれい

国連本部ビル 斜路

曲線を使った内部空間

ドラマティックな内部空間
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