職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

★送り火。僕につづいて、パートナーもまたいだ。パートナーの身体が、一瞬、火に照らされ、闇に消えた

2011-08-28 15:24:54 | 2011夏の絶不調

 

2011

08.28
中・高校生だけではないよ。今、僕も自己の存在を見失っている


★アイデンティティという語を、僕は迷わず(というか長いあいだ「迷」った結果として、現在は単純、頑迷に)「同一性」と直訳している。
 と同時に、これを時間(垂直)軸と空間(水平)軸の2軸でとらえている。
 「時間軸」は、もちろん自己の時間的・歴史的連続性、つながり。
 「空間軸」は、所属する社会との連続性、つながりである。
 それぞれについて具体的に語りたいところだが、時間とスペースの関係で全部はしょる。

〈参考〉
 ・無意識裡に照合した他の思考=エリクソンの自己同一性・ヤスパースの超越者・西田幾多郎の純粋経験
 ・「場面設定シナリオ式発声&音読練習案」を提示し、乱氏のクリンチを振りきり、事務室に行くとアキラ主任が
 ・「指針メモ」――大袈裟&イメージ化。嘘つき接写。オチ&批判封印。怒濤の片々を川上未映子のように図太く
 ・敗戦日前後からゴミにまぎれることなく、クリップに留められた、ちぎった紙片、切り抜き等、計5枚のメモ
 ・師の自刃。集中豪雨。流水の轟き。弔い期間。未明にハッと目が覚める。「道」が見える。迷走からの脱出

★今、この時期、ここで話題にしたいのは、空間軸のほうだ。
 空間軸の例として、
(1)学級・学年の友人とのつながり
(2)教師とのつながり
(3)家族とのつながり
(4)地域の人々とのつながり
(5)インフォーマルな友人とのつながり
(6)部活動仲間とのつながり
(7)いわゆる「第4の領域」の仲間とのつながり……等々。

 経験的にいって、いわゆる「急性のアイデンティティ混乱」も含め、2学期はじめは、自己の存在の意味を見失ってしまう中・高校生が多い(自殺者も、他の時期にくらべると、この時期が多い。)

 粗くいえば、空間軸の崩壊が、それに複雑に絡みつつ形成されている時間軸の崩壊につながるのだろう。
 いわゆる日本的美意識としての無常観に少し似ている。
 僕は(このことについては苦しみつづけてきたが、いや、今も苦しみつづけているが……)キライではない。
 しかし、子どもが長期間、この精神状態にあることは危険だ。

          ★つづきを「職員室通信」で読む。



★画像は、8/16の送り火。
 火が、だんだん小さくなった頃、玄関から外の闇に向かって、送り火を3回またいだ。
 僕につづいて、パートナーもまたいだ……というか、ピョンとバンビのように飛び跳ねた。
 パートナーの身体が、一瞬、火に照らされ、闇に消えた。
 霊があの世に送り届けられるようだった。


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