WALKER’S 

歩く男の日日

2日目 3月21日

2012-03-23 | 12年別格巡り


 10:38
徳島駅前を9時30分に路線バスが出る。ほぼ定刻の10時26分に鍛冶屋原に着いた。終点の二つ前のバス停だからぼくが降りるときには乗客は一人もいなかった。2年前にもここで降りてたくさん写真を撮りながら歩いたから、今回はあまり写真は撮らず歩くことに集中したい。バス停から10分41秒で6番札所安楽寺に到着した。


 11:02
安楽寺では車遍路の人が数人いるだけでいたって静かだった。宿坊に泊まった人は3時間前に出ているし、5番門前の宿に泊まった人でも1時間以上前にお参りを済ませているだろう。彼らに追いつくのは10番札所の近くかもしれない。お参りを終えて山門を出るとバスツアーの一行がやってきた。7番札所十楽寺まで11分13秒、時速は6.79kmだった。上々の立ち上がりだ。


 11:14
十楽寺にもお大師さんがおられる。お大師さんの写真は08年と09年にほとんど収めたけれど、パソコンが壊れて全部消えてしまった。お大師さん以外の写真はほとんどブログにアップしたので見られるけれど、お大師さんの写真は数枚しかアップしなかったので改めて撮り直していくことになる。境内に上がっていくときに3人の歩き遍路さんが8番へ向かうところだった。いずれも5番門前の宿に泊まったはずだ。このペースだと今日吉野川を渡るのは難しいかもしれない。


 12:10
8番熊谷寺の大師堂の前から鐘楼の向こうに吉野川が見える。十楽寺から熊谷寺の山門の前まで3.76kmを33分28秒で来た。今までのベストは34分だからベストを更新したことになる。でも四捨五入しているから、3秒だけ早かったという可能性もある。時速は6.74km。


 12:11
大師堂から石段を下りてくるとまたもお大師さんがおられる。この前にベンチがあって、休憩や軽食をとることも多かったけれど、今回はまだまだ休めない。納経所の前まで下りていくと、十楽寺を15分早く出ていった3人が登ってきた。4kmほどの道のりを1時間15分もかかっているけれど途中で食事をとっていたのかもしれないし、越久田屋さんの接待所で休んでいたのかもしれない。


 12:49
熊谷寺から9番法輪寺まで17分34秒かかった。ベストタイ、時速は6.97km。途中逆打ちの人とすれ違った。


 13:24
十番札所切幡寺の山門まで33分02秒でやってきた。ベストより30秒以上早い。この間3.56kmだから時速は6.47kmになる。2年前の区切り打ちではこの間に6人の歩きの人に追いついたけれど今回は一人も会わなかった。


 13:55
切幡寺の境内はバスツアーや車遍路の人々で結構にぎわっている。歩き遍路の人はまだ見あたらない。ここで初めて休憩、軽食を摂る。


 14:06
山門から400mほど下ってくると二つの遍路宿がある。坂本屋さんはぼくが初めて四国に来た03年にお世話になったけれど、5~6年前からずっと休業している。今年も休業中の貼り紙があった。そしてこちらの宿はずっと営業している感じがなかった。遍路地図にもその存在すら記されていない。今年初めて営業を確認した。でもここから焼山寺を越えるのはかなりの健脚でないと難しい。


 14:29
新しい遍路小屋ができていた。2年前の区切り打ちではこの少し手前を左折して鴨島駅に向かったからこの道を行くのは3年ぶりになる。3年前は雨が降って傘をさしていて気がつかなかっただけかもしれないけれど。


 14:31
階段を上って吉野川の堤防を越える。

 吉野川といっても、こちらは大きな中洲の北側の流れで、南側が本当の吉野川のようだ。


 14:38
まっすぐ延びているのが昔の遍路道、この先に渡しがあった。右に大きく曲がっているのが現代の遍路道、かなりの遠回りになっている。どうして渡しの近くに橋ができなかったのだろう。新しい遍路道が遠回りになっているのは珍しいケース。


 14:50
本当の吉野川までやってきた。中州を横断するのに19分かかったことになる。今は農地が広がっているだけだけれど昔は住居もあったと聞いている。切幡寺の山門からここまで4.8kmを45分08秒かかった、時速6.37km。ここまでの記録はとったことがないので早いのか遅いのか判らない。でも体調はすこぶる良い。思い通りに足が前に出ている。


 15:00
徳島線の踏切を渡る。JR徳島線は徳島から鴨島までしか乗ったことはないけれど、8月には阿波池田の一つ手前の佃まで乗ることになる。今年の区切り打ちではほかにも牟岐線の鯖瀬から海部まで、阿佐海岸鉄道の海部から甲浦、ごめん・なはり線の奈半利から後免まで、土讃線の後免から窪川までと箸蔵から塩入まで、土佐くろしお鉄道の窪川から中村まで、予讃線の宇和島から大洲までと松山から今治までと伊予富田から観音寺まで電車に乗ることになる。これで電車でもほぼ四国を一周することになる。


 15:30
踏切を過ぎて少し行くと体格のいい外人男性に追いついた。日本語でこんにちはと挨拶すると笑顔でこんにちはと返してくれた。外人といってもアメリカ人かフランス人かスペイン人かポルトガル人かイタリア人か判らないので必ず日本語で挨拶することにしている。ほとんどの人が日本語で返してくれる。
 切幡寺から11番札所藤井寺まで9.25kmを85分43秒で来た。時速は6.48km、今までのベストより70秒以上早かった。でもベストといっても今日と同じ道を歩いたのは過去2回だけ、その内1回は雨が降っていたしもう1回は余分な荷物をぶら下げていた。更新できたのは当然のことであった。


 15:43
この時間になるとバスツアーの人々もいなくて境内は静か。歩きの人が二人いるだけ。お参りを終えて山門を出ると15分遅れでさっきの外人さんがやってきた。自分の手首を指さしてWhat time is it ? と明確な発音で尋ねてきたので、持っていた時計を見せてあげる。


 15:53
予定通り16時までに本日の宿に到着した。4年ぶり2度目の旅館吉野、藤井寺から650m戻ってきたところにある。藤井寺にもっと近いところにあったふじや本家旅館は数年前に廃業してますますこの宿が人気になっている。部屋数は8つで、今日の宿泊者はぼくを入れて10人、ゆえに二部屋が相部屋になる。その内一つは車で巡っている若い夫婦だったので、実質相部屋はぼくの部屋だけになる。相方は神戸市北区から来た松本さん。10年前に108ヶ所を通しで歩いた経験を持つ。食事の時ぼくの前に座った女性はぼくのおとなり高砂市からやってきた。ご主人が野宿で7万円台で巡ったことがあると言っていた。ご自分は当然宿に泊まって43日ぐらいで一巡できたらということだった。ぼくの遍路宿情報は42日で一巡するモデルだから大いに参考になるだろう。ぼくの隣に座った男性はベテランのようで、ぼくのモデルの3分の2くらいの宿に泊まったことがあるという、彼は38日で一巡するそうだ。明日は、女性はすだち館に泊まる、なべいわ荘に泊まる人、植村旅館に泊まる人、まだ予約を入れていない人とそれぞれだ。

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