WALKER’S 

歩く男の日日

20日目 (2) 別格七番金山出石寺

2008-07-24 | 08年四国の旅
 最初の山道は草が生い茂っていて歩きにくい所もあったけれど、坂はそれほどきつくなかった。自動車道に出て300mほど行くと最初の短絡路があるけれど、ここは工事中で行けないと聞いていたとおりだった。あと短絡路は3ヶ所あって、その内のひとつはやはり歩けなかった。短絡路は当然坂はきつく、500mの距離で高さは100m以上登ることになる。短絡路が終わるとあとは延々と自動車道だから勾配はきつくない、かなりのスピードで歩くことができる。大洲の街や冨士山が一望できる眺めのよいところへ出てきた。ここからは1500mで100m登るくらいの坂道。かなり高いところを歩いているけれど山登りをしている感じではない。でもいくら歩いてもきりがないという感じがする、本当に近づいているのだろうか、一瞬雲の上を歩いているような錯覚にすらおちいる。八幡浜市に入るところでピークがあって下り坂になる、しばらく行くとV字路の頂点に合流する、そのV字の自動車道の真ん中に金山へ続く歩道があった、ここまで来るとようやくお山に近づいたし、間違っていなかったことが判って一安心。自動車道を歩いているときは標識もあったし間違ってはいないという確信はあるものの、幾度か不安がよぎってきたものだ。歩道に入っても最初はそんなに坂はきつくない、ほとんどフラットな感じでスピードも衰えない。お山に近づくにつれそれらしい厳しい山道になってくるものの、立ち止まらなければならないほどの厳しさはない。山道を登りきると見上げるほどの大きなお大師さんが迎えてくれる。石段を登って山門の前に辿り着いたのは、8時13分、9.4kmの道のりを2時間9分で来たことになる。2時間以内を想定していたけれど、まあ誤差の範囲内で満足。急な坂はなかったとはいえ、標高は812m、あの焼山寺より100mも高いのだからこれだけの時間がかかるのは当然だともいえる。ちなみに藤井寺から焼山寺までの平均時速は4.45km、大洲郷土館から出石寺までの平均時速は4.47kmでした。
 これだけの時間登り続けてやっと辿り着いた、こんな山の頂にこれだけの伽藍が建ち並んでいる、それだけでもう何倍もありがたいような感じがする、畏敬の念が自然にわき上がってくる。納経所は若いお坊さん、やはり無口だったけれど感じは悪くなかった、むしろすがすがしさを感じる立ち居振る舞いだった。手洗いを済ませ山門の横にあるベンチで朝食のパンを頂く。20分ほどの休憩、水を1リットル補給して下界を目指すことにする。
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