WALKER’S 

歩く男の日日

四国36不動

2019-08-04 | 日記

 今年の春浄蓮庵で出会った女性のお遍路さんは、脳の病気にかかって少し運動がままならない。普通の人の半分の速さでしか登れないと言いつつ12時過ぎに浄蓮庵まで来ていた。その人の思い、信念の強さに深く心を打たれると同時にそこまでの行動に駆り立てるこの空海の道はなんという計り知れないものだろうと改めて恐れ入るのでした。軽々しく、今回はベストより3分遅かったとか、ベストタイで歩けて喜んだりしている自分が本当に恥ずかしくなるのでした。一緒に歩かせてもらっているありがたさというのを何度重ねて歩いてもいつも心にとめておかねばならないと教えてもらいました。彼女は少し前に出会ったお遍路さんが36不動も巡っているというので納札を所望した、ぼくが赤札だというのでそれも嬉しそうに受け取ってくれました。
 36不動については少し前からネットで調べたりはしていたものの、実現できるかはまだはっきりしないまま、でも浄蓮庵でその話を聞いたからにはきっかけにしてもよいと思い始めました。36不動だけを歩いて巡る、36不動と33観音を合わせて歩く、ということも考えたけれど、88ヶ所と36不動を合わせて歩くのが標準かもしれません。88ヶ所に別格を加えて歩くと1週間は余分にかかる、36不動はそんなものでは済まないようです。一番難儀なのが徳島本線沿いの数か所、池田に2ヶ所、井川町に1ヶ所、三加茂町に2か所、脇町に1ヶ所、山川町に1ヶ所、阿波町に1か所、ルートが完全に2分してどこで区切ってどこで引き返したらいいのかわからない。ほかにも高松空港の近くや、太龍寺のロープウェイから8kmほど内陸に入ったところ、松山の西林寺から8kmほど東に入ったところ、横峰の奥の極楽寺、建治寺、童学寺、萩原寺、仙龍寺、興隆寺、海岸寺なんかも含まれています。ルートを考えるのはさほど難しくないけれど、日数がどれだけかかるのか、それに合わせて宿を決めていくのは考えるだけでもくらくらしそうです。

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