WALKER’S 

歩く男の日日

春遍路 高知の宿①

2024-05-24 | 日記


7日目の宿は生見海岸にある「民宿いくみ」、初めての投宿です。ずっとこの前を通ってきたからここに泊まるのはちょっと勇気がいった。見た目かなり年季が入っているしそもそも場所柄サーファーの方がメインのような気がしていた。過去2回この辺りに投宿したとき利用したのは「みちしお」だった。外国人お遍路さんがかなり利用していると聞いていたので今回あえて泊まることにした。

部屋や施設は想像していたのとあまり違っていませんでした。食事はかなり良いほう、そして意外だったのはご主人の対応で、それはほとんど遍路宿。食事の間そばにいてみんなの話を聞いたり相談に乗ったり、外国人の方には次の宿の予約を代わってしてあげることもある。最初の一言を聞いただけで生粋の大阪人であることがすぐ分かる。とても気さくで話しやすいのもならではという感じ。同宿はお遍路初めての女性、高知市あたりで区切る予定。それと外国人男性、奥さんが日本人で日本在住、日本語もかなりできる。連休の予約がとれるかどうか分からないので手前で区切るかもしれない。マムシのことが気になって山道はすごくストレスだと言っていた。おすすめの道やお寺のことを訊かれたので、土佐伊予の境の松尾峠をあげた。最近はいつでもこの峠の下り部分を挙げることにしている。最初のお遍路の時から一番好きな山道としてすぐあげることができた道なのだ。道そのもののやさしさはそれを維持整備してくれている人々のやさしさにつながる。人々のやさしさを一番ダイレクトに感じられる道だから一番好きだしおすすめすることもできる。

民宿いくみの朝食は7時から、これはちょっとマイナスポイントかもしれない。次泊まるときは朝食はなしにする。
2食付き6800円、Wi-Fi あり、ウォシュレットあり、洗濯無料乾燥なし、テレビあり。


8日目の宿は金剛頂寺の手前にある「民宿うらしま」、4回目の投宿になります。今回は節約のため素泊まりにした。過去2回は夕食の時同宿の人と会話できなかったので食事のメリットが感じられなかった。食事そのものは良かったけれど。この日も同宿は台湾の男女が3人、正解だった。
素泊まり4700円、Wi-Fi あり、ウォシュレットあり、洗濯無料乾燥100円、浴衣あり、テレビあり。朝食は6時半から。


  
10日目の宿は28番大日寺の近くにある「遊庵」、8回目の投宿です。何度も言っていますがぼくの中で四国で1番の遍路宿です。昨年秋と同様15時ジャストに到着した。着くと部屋に通されながらおしゃべりが始まって部屋に落ち着いて宿帳に記入しようとしても話が続いてペンもすすまない。途中でお父さんが風呂の用意ができたと声をかけてくれても、はいはいと一通りの返事をしてなおも話が続く。半年ぶりに会ってそんなに話すことがいっぱいあるのと首をひねられるかもしれませんが、40分も続けて話してしまいました。だから15時に入る。

全部の料理が温かい、こういう宿はまずほかにない。それでいて食事つきで4500円!!だからナンバーワン。でもこの宿はぼくの宿案内のプリントのモデルプランには記載されていない。女将さんもそのことに少々不満、というのは全部歩くとどうしても前後の宿の関係で距離が合わせにくい。安芸から27kmほどだからちょうどよいように思えるけどこの先に宿がない。善楽寺の近くの宿から先はフェリー乗り場の2km手前まで16kmの間にこれはという宿がない。土佐路たかすに泊まる人が多いけれど評判は良くないようです。
同宿は女性1人、宿案内のプリントを渡したらこれ見たことあります、ネットで見つけたようだ。色々調べたけれどこれが一番参考になる、これだけで宿を決めてきたと、嬉しそうに話してくれた。

遊庵の朝食は6時15分から、写真にはありませんがスープも出てきます、コーヒーも出てきます。コーヒーが出てくると女将さんが登場して昨日のお話の続き、チェックアウトは7時半なのに7時くらいまで話が続く。同宿の人が出発しても話は続いたのでした。

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