WALKER’S 

歩く男の日日

民宿一心庵

2024-09-07 | 日記

 15年くらい前土佐清水市の下ノ加江に一心庵という善根宿があった。数年後庵主の体調が良くないということで宿は売られて「ロッジカメリア」になった。その数年後庵主の高原さんは霊山寺の門前でお遍路ハウスを始めた。「一番門前通り」というその宿にぼくが最初に泊まったのは8年前の9月だった。ハーバードを卒業したばかりのオリビアという女の子が住み込みでお手伝いをしていた。彼女にぼくが翻訳したブログの英語の文章を見せたら「グッドトランスレイター」とほめてくれた。その時初めて土佐清水での生活の事情を聞いたりした。高原さんは車で100回以上88か所を巡った大先達でもある。歩いたのは2回ぐらいだそう。以後逆打ちの時に2回ほどお世話になった。その彼女はこの春別の人に引き継いで「一番門前通り」を離れると聞いた。そうしたら今年の4月ずいぶん前に廃業した「民宿阿波」の前を通りかかったらその玄関横に一心庵の看板が立てかけてあった。今度はこちらに住まいを移したのかと怪訝な感じで通り過ぎるだけだった。今日たまたまへんろみち保存協力会のホームページを覗いたら新しく開業した宿のリストの中に「民宿一心庵」の名前があった。またも新しい宿を始めてしまったようだ。リストの電話番号は以前もらった錦の納札に記された彼女の携帯番号と同じものだった。来年の春は逆打ちだからぼくとしてはありがたいけれど。