WALKER’S 

歩く男の日日

遍路ブログで写経1枚

2017-02-03 | 日記

 一昨日たまたま見つけたお遍路のブログ (遍路女一人、で検索) にはまってしまって、1昨日は4寺間ぐらい読み続けて宿毛までしか行かず、昨日は5時間見続けてようやく霊山寺まで戻ってきました。おかげで昨日は1枚しか写経できませんでした。日帰り巡礼で昨秋から写経が全然進んでいなくて5日ほど前から1日2枚のノルマになっています。
 30代女性の完全歩き通し順打ち、昨年の9月10日から10月20日までの40日間の旅、先ず感じるのは高知の9月は全然駄目、雨の確率が非常に高い上に台風で足止めされるし、気温は夏並に高いし、蚊は出るは、蛇は出るは、蛙が部屋の中に入ってくる民宿もある。ぼくは来年は四国は秋に巡る予定しているのですが、絶対に10月になってからと強く決意させてもらいました。
 そして、初めての人にありがちな荷物が重い、全部宿泊なのに10kgの荷物は女性には重すぎる。早々に足を痛めて病院に飛び込んだり、本当にでこぼこで波瀾万丈、読んでいるこちらとしてはそれだけおもしろいけれど、本人としては大変、助言したくなるし同情もしたくなる。
 こういう初めての人のでこぼこを見せられると、自分のは本当につるつるで味気ないおもしろみのない単調な旅に見えてしまいます。でも昨年はベテランらしからぬ失敗挫折がいっぱいあったから、負けてないかという感じもありますが、でも今年はそんなことのないようつるつるであっさりした旅を希望しております。
 あらためて、四国の旅はどうあるべきかなんて考えたりしたのですが、彼女が最後の方で言っていたのですが、所詮自己満足ではないか、昨年の旅でも同じことを言う人がいました。自分がやりたくて自分がやるのだから突き詰めればそういうことかもしれません。でも、それだけではつまらないし、寂しいし、残念だから
、99%は自己満でもいいから1%は他人が満足するようなことができればいいなあ、とぼんやり思っています。ぼくと出会ったことで一瞬でも笑顔になってもらえば、それは最高の体験ではないでしょうか。だから、ぼくは今でも2年前一宮寺の3kmほど先で自転車に乗った青年が素晴らしい笑顔で挨拶してくれたことをはっきり思い出すことができます。全ての人にこちらからという訳にはいかないけれど、挨拶を向こうからされたら笑顔でほとんど同時に返すことができるように、それはいつも心がけています。
 それと、やっぱり、普通にありがとうが言える旅であればよい。本堂と大師堂でありがとうございました、お世話になった宿の人にありがとうございました、お接待してくださった地元も皆さんにありがとうございました、もうそれだけで十分、あらためて考えても結局そこに行きつくことになります。
 夕方、民宿磯屋の女将さんから電話がありました。予約したとき出先での受け答えだったので、月日だけは言ったのですが、書き留められなかったのであらためて確認の電話です。月日を確認して、その時は言えなかった携帯の番号を伝えると、「どちらの方ですか」、と問われる、「姫路です」 と答えると、「まあ、私は近くの龍野に居たことがあるんですよ」、「そうですよね、東芝の工場の近くでしたよね」、「え、リピーターの方ですか」、「はい、3回泊めてもらいました」、「そうでしたか、お顔みたら分かるかもしれませんね、気をつけてお出で下さい」、「お願いします」 と言って切りました。今回は18軒が初めての宿ですが、12軒はおなじみの宿、向こうは覚えているかどうかわかんないけど、またお会いできるのは楽しみです。