WALKER’S 

歩く男の日日

篠山を越えて (4)

2016-07-14 | 16年四国の旅

 蜜柑の写真は14時10分、その近くのバス停は金比羅橋、その手前のバス停犬除まで700m、犬除から県道へ這い出てきた橋までは1500mほどだから、県道へ上がってきたのは13時半頃だったと思われます。篠山神社を下り始めたのが10時30分だから3時間ほど山の中をうろうろしていたことになります。
 バスが来るのは15時13分、1時間以上ガレージで休ませてもらいました。そのまま全部歩いていたら17時ちょっと前には宿に着いていたはずですが、予約の時に観自在寺の近くからなので15時から16時の間に到着しますと言っていたので、連絡を入れ直さなければ行けない、相当疲れていたので今更全部歩く気には到底なれませんでした。
 バスに乗ると、お遍路の格好をしているので運転手さんは怪訝な顔で尋ねてきました。満願寺から先では中道を歩いてきた人がごくたまにはいたかもしれないけれど、ここでお遍路さんを乗せるのは絶対に初めてでしょう。それをきっかけにいろいろ話が弾みました。運転中にこんなに話してもいいのかなと思うくらいでした。今日の宿はよしのやだと言うと、宿の主人と友達だと言います。バンド仲間で、自分は今はやっていないけれど、よしのやさんは今でもギターを弾くのだそうです。
 15時47分に岩松に到着、宿はバス停の目の前です。
 よしのや旅館は初めての投宿、少し前までは食事もありましたが、今は素泊まりだけです。数年前には3500円と4000円の部屋があったようですが、今回は4300円でした。運転手の友達のご主人はとても丁寧でやさしい、お遍路をもてなすという雰囲気がにじみ出てとても気持がよい。食事を買える場所も丁寧に教えてくれて自転車も使ってくださいと言ってもらえました。ぼくは200mほど北にあるサークルKまで歩いて往復してきました。最後は全然歩けなかったのでここで自転車を使うことはできない。客はぼく一人でお風呂もゆっくりたっぷり楽しむことができました。いろんなことがありすぎた1日ではあったけど、本当にいい宿で疲れも吹き飛ぶ感じです。