シュペートという作曲家は初めて見る名前です。モーツァルトの主題というのは歌劇「魔笛」の第7曲、パミーナとパパゲーノの二重唱「恋を知る男たちは」の旋律です。ベートーベンもこの主題でチェロのための変奏曲を書いている。最初は緩やかなメロディで始まり、次第にテンポが速くなり、最後は非常に細かい音符が続く超絶技巧で集結する。それを全く難しいと感じさせないのがプロの技。最後の変奏などはアマチュアが何ヶ月練習しても到底吹きこなすことなどできない難しいフレーズが続くのに、彼女は軽々と吹いているような感じだ。自由自在、それこそがプロの本領というものだろう。
今回はアレンジの曲が多く、クラリネットの特性、表現力を発揮する曲が少なかったのですが、その分歌を楽しむことができました。特に嬉しかったのは音程です。音程がぴたりぴたりとはまってものすごく気持ちいい。プロなら音程が合うのは当たり前じゃないか、と思われるでしょうが、たとえば大阪音楽大学の選抜学生の演奏などを聞くと、テクニックは抜群で文句のない演奏を披露するのだけれど、高音部の音程(高いE,F,Gあたり)になると首を傾げたくなることがある。あまり出てこない高い音程をきっちり押さえるのはさほどに難しい。これもプロならではの技と言える。
そして、吹奏楽にしろ、オーケストラにしろ何十人という奏者が一斉に吹くと音程が合っているかどうかは正確には判断しようがない、たとえ50人のうちの一人の音程が少し狂っていたところで客席の後の方では絶対聞こえない。だから、音程を気にしたり楽しむということはあまりできない。だから今回のような室内楽、二重奏だと音程が合っているのが常に正確に聞き取ることができてとても嬉しくなる。タイトル通り、本当に室内楽のごちそうを頂いているという感じになる。 音程だけでなく、音質、音量を完全にコントロールしなければならないので、こういう技術的には簡単に思われるアレンジの曲の方が、かえって難しい、別の難しさがたっぷりあるということも感じました。
今回はアレンジの曲が多く、クラリネットの特性、表現力を発揮する曲が少なかったのですが、その分歌を楽しむことができました。特に嬉しかったのは音程です。音程がぴたりぴたりとはまってものすごく気持ちいい。プロなら音程が合うのは当たり前じゃないか、と思われるでしょうが、たとえば大阪音楽大学の選抜学生の演奏などを聞くと、テクニックは抜群で文句のない演奏を披露するのだけれど、高音部の音程(高いE,F,Gあたり)になると首を傾げたくなることがある。あまり出てこない高い音程をきっちり押さえるのはさほどに難しい。これもプロならではの技と言える。
そして、吹奏楽にしろ、オーケストラにしろ何十人という奏者が一斉に吹くと音程が合っているかどうかは正確には判断しようがない、たとえ50人のうちの一人の音程が少し狂っていたところで客席の後の方では絶対聞こえない。だから、音程を気にしたり楽しむということはあまりできない。だから今回のような室内楽、二重奏だと音程が合っているのが常に正確に聞き取ることができてとても嬉しくなる。タイトル通り、本当に室内楽のごちそうを頂いているという感じになる。 音程だけでなく、音質、音量を完全にコントロールしなければならないので、こういう技術的には簡単に思われるアレンジの曲の方が、かえって難しい、別の難しさがたっぷりあるということも感じました。