WALKER’S 

歩く男の日日

28年前の録音

2008-04-11 | 日記
 2GのSDカードが1500円で手に入ったので、関学の録音をまとめて放り込むことにしました。ぼくが最初に関学の演奏会を聞いたのは大学の2年か3年の時、クラブでまとまって連れて行かれました。3年の時だとすれば31年前のこと、録音はそれから3年後の分から持っています。関学の録音は近大と違ってほとんど聞き直すことがないので、この80年の録音も28年ぶりに聞くことになります。聞き直してちょっと驚きました。非常に音がよく鳴っている、ただ大きな音が鳴っているのではなくてスピード感のあるまとまった音です。特に感心したのはチャイコフスキーの幻想序曲ロメオとジュリエット。木管のスピード感が素晴らしい。こういう木管の動きとバランスは最近ではあまり聞かれなくなっているので、ちょっとした衝撃です。当時関学の定期演奏会は7月に行われていたせいか、コンクールの演奏に比べるとかなり見劣りのするもので、やや見くびっているところがあったのですが、こうして聞き直してみると、大学のトップバンドに恥ずかしくない内容を持っていたことに気づかされます。そしてエンディングの賛美歌、28年前の音なのに、録音なのに涙がこみ上げる。ぼくが関学の演奏会に30年も通い続けているのは、このエンディングを聞きたいからにほかなりません。