WALKER’S 

歩く男の日日

3月30日(日) 関学 春のコンサート 2008 

2008-04-04 | 演奏会
1部 A Song for Kwansei     山田耕筰
    吹奏楽のための舟歌     伊藤康英
    ブライアンの休日       内藤淳一
    マーチ「晴天の風」      糸谷 良
    セリオーソ           浦田健次郎
    吹奏楽のための第1組曲  Gホルスト
2部 レイダースのマーチ
    キャラバン

    スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス
    ピンクパンサー
    サウンドオブミュージック
    サンダーバード
アンコール
    ライオンキング
    フローレンティナーマーチ

 1行空いているのはタイトルが不明、パンフレットにもロビーにも掲載されていませんでした。アンコールのタイトルはロビーに張り出されているのだから、ついでに書いておいてほしかった。でもほかの曲は改めて書く必要のない有名な曲ばかりだから、その必要なしとしたのも理解できないではない。
 課題曲の2曲はちょうど2週間前、同じホールのほぼ同じ位置で聞いています。そのときと全然違いました。この日の演奏は良くいえば元気な演奏、アミティホールは2階席と舞台が近い、ぼくがよく行くメイシアターや11月ホール、姫路文化センターに比べるとかなり近い、実際の距離はどうだか分からないけれどそれくらい音の伝わり方がダイレクトな感じがする。だから、元気なだけの吹き方だと音楽の許容範囲を超えてしまうことがある。今回の演奏ではたびたび不快なくらいのフォルテがあった。自分の力強さを強調したいだけで、ほかのパートとの話し合い(アンサンブル)が全く感じられない粗雑な感じのする演奏でした。西宮市吹の演奏が大人の演奏だとすれば、完全に子供の演奏でした。完全に指揮者の差です。打楽器の音量を5分の1に、トランペットとトロンボーンの音量を3分の1にするだけで、不快感を拭い去ることができる、それだけの感覚すら持たない指揮者の作る音楽はこういうものにならざるをえないのでしょう。
 西宮市吹の指揮者、北野徹先生は大阪音楽大学教授で打楽器奏者です。打楽器の専門家がこれだけ打楽器のバランスをコントロールする。自分を押さえることで管楽器をより生かすことができる、それこそが打楽器の真骨頂であることを熟知している。ジャズドラムの第一人者、猪俣猛氏も素晴らしいバランス感覚で聴衆を魅了する。ピアノの美しさ的確さ明確さこそがドラムの本領であることを毎回教えられる。