「ごぼう茶」で有名な南雲吉則医師の本。
医学解説書は学術的説明が多くて面白みがないことが多いのですが、
この本は、ずいぶん勝手が違い、分り易く、楽しく読めました。
著者は医学生時代、授業の退屈さを紛らわすために落語の本を読んで
その面白さ、奥の深さにのめり込み、ほとんどの話をそらんじたそうです。
この本はその精神がいかされています。
P.3 「はじめに」より
医学の真理は実に易しい。
易しいが奥が深い。深いが楽しい。楽しいが真面目です。
この本は、頭ではなく私の心で書きました。理解させようとするのではなく、
読者とともに知ることを楽しもうと思って書きました。
トイレの中で読めば便秘が治り、枕元に置けば熟睡できること請け合いです。
もし私に会うことがあれば喜んでサインをします。古本屋に売れなくなるから
です。それでも難解な部分があれば、ご指摘を乞います。
版を重ねるごとに改定し、皆さんとともに成長して、
いつかは医学生時代に読んだ落語本のようにしたいのです。
井上ひさしさんのように「易しく、深く、楽しく、真面目に」。
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