自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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崑ちゃん90歳  2  義母の葛藤(?)

2022-08-09 05:39:18 | 推薦図書
下の写真は河口湖畔・大石公園にて満開のクレオメ


昨日の続きです。
p.164 ぼくは幼くして父を失い、「チフスの子」と言って
   石を投げられ、実の母とも別れて、キツい義母のもとで
   どつかれながら大きくなったわけです。

鼓膜が傷ついて難聴になるほど殴られる日々なんて、信じ難いです。
最後まで理解できないのは、
p.177にあるように「(義母は滅茶苦茶な言動を繰り広げながらも)
   ぼくのことをすごく好いてくれていた。だから、ぼくも
   義母のことが好きでした。でも、しょっちゅう叩かれたから
   好きではなかった。好きだけど、好きではなくて、でも、
   嫌いではありませんでした。」

p.178 ぼくの義母に対する想いは複雑ですが、義母は自分では
   子どもが産めなかったこともあって、ぼくのことも、
   そして、ぼくの息子たちのことも、ものすごくかわいがって
   くれました。

   義母は結局のところ、情の深い、矛盾に満ちた、
   愛すべき人間だったのでしょう。

相前後しますが、さらに不可思議な文章も。
p.112 ぼくには義母に対して、憎しみや恨みといった感情は
   ふしぎとありません。傍目には鬼ババアみたいな義母ですが、
   実は、ぼくを心から熱烈に愛してくれていました。

   子どもながらに、ぼくは義母に叩かれながらも、
   深く愛されていることに気づいていたのかもしれません。

「愛情が溢れているのに、どつきまわす毎日」というのは
どういう心理状況なのか、興味は沸きます。
戦時下に上官が下級士官や兵卒を殴りまくったり、
教師が「気に入らない生徒」をいじめぬいたり、という話と
共通点があるのか、ないのか?

いずれにしても、現在の崑ちゃんは素敵な奥さんと共に
幸せに暮らしていて、義母さんを恨んでいないのは偉いです。
色々な苦しみを克服するために使った「笑い」という武器が
崑ちゃんを大成させてくれたようです。

「苦労は買ってでも、せよ!」なのでしょう。
それを切り抜ける努力の先に幸せがあるのだから。

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