自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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「野垂れ死にの覚悟」  曽野綾子 & 近藤誠 2014/6

2015-11-28 05:04:35 | 図書メモ




対談集ですが、やはり近藤誠医師の発言は面白いです。

  
P.51 日本には「とにかく長く生きることが貴い」という価値観が
   ありますよね。意識を失っても寝かせっきりにして、
   強制的に栄養をあげてずっと保たせようという。


P.52 日本の介護職の人がヨーロッパに研修に行って、
   食べたがらない病人の口にスプーンで流し込もうとすると、
   「虐待だ」って怒られたという話があります。
   その辺からまず日本と欧米の考え方が違う。
   

P.93 日本の外科的な手術の一部は、いろいろな領域でレベルが高いです。
   しかし内科になると、薬なんかどこでも似たようなもので。
   一般に日本の内科医は、患者の全体像を見ないで、
   病状ごとにセキ止め、解熱剤、炎症止め、胃薬……って、
   どんどん出します。ひとりの患者に平気で10種類以上の薬を出したり。
   
   これは欧米ではありえません。海外では、一度に三種類以上の薬を飲むと、
   体内でどんな化学変化が起きるか予測がつかないから、非常に危険とされ
   ています。


曽野さんの発言もかなり刺激的です。たとえば、
P.48 これから一番大変なのは、いやな話ですけど
   「年寄りをどう始末するか」っていう問題ですね。
   どうしたら穏やかに、比較的幸福に、
   不当な長生きをしないようにするか。


大事なことをズバリ、スパっと言ってくださるのが小気味良いです。

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