P.124 奉仕を意味する「ディアコニア」というギリシャ語の原語は、
厳密な意味を持つ。
「ディア」は英語でいうと「through」(=・・・を通して)、
「コニア」は「塵、あくた」である。「汚いものを通して」
ということは、「人間の排泄物」を通して、ということだ。
奉仕とは、うんことおしっこの世話をすることなのだ。
それ以外は、人に仕えることではない、と知人の神父は言った。
奉仕というのは他人に対する行為だが、
家族に関して言えば、「看病」つまり看取りだ。
その看取りの基本は、排泄物の世話なのである。
p.126 現実的に、真の「ディアコニア」を継続できるのは、
職業的看護師か介護士と、家族なのである。
著者はシェーグレン症候群や作家業の結果の体の凝りや痛みからくる
激痛と闘いながら「完璧を期さない介護」を続けたそうです。
これでは「共倒れ」? 看取り後の自分の生活は? と、心配になります。
デンマークでは、家族はおろか、プロの介護士でも30kg以上の人を
持ち上げたり、無理な姿勢で介護をすることは禁じられているのだと、
現地で説明を受けた記憶があります。
85歳の妻が痛みに耐えながら90歳の夫を支えるなんて、考えられません。
でも、日本は未だ未だ、北欧の介護に追いつけそうにありません。
だから、私たち団塊世代が80~90代になったら、どうなることやら??
絶対に「寝たきり」にならないよう、自力整体をしっかり続けようと思います。