自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

「ラジオ体操は65歳以上には向かない」 戸田佳孝・著 2016/3

2018-02-14 05:53:14 | 図書メモ


著者はリウマチ科クリニックのドクター。
なんとも衝撃的なタイトルなので、反発は多かったことでしょう。
(その証拠に、「へぇ~、そんな意見もあるんだ~。」という人ばっかりで、
  世の中の大勢には、変化がなさそうです。)

でも、その真意には、私は賛成です。

P.5 体操は、年齢や体力などに応じて、その運動内容を変えることも必要です。
   子どもとおとな、若者と高齢者とでは、身体の条件が違うからです。
   それから考えると、

   ラジオ体操第一には「誰もができる」という優れた面はありますが、
   「誰にでも適した」体操というには無理があります。


私自身も毎朝の習慣として、大雨が降っても6:05に家を出て、
徒歩25分の距離の洗足池まで通っています。
理由は、
①早起きして動き回る高齢者に面白いヒトが多いから。
  いえ、高齢者だけでなく、東工大の留学生とか、素敵な若者もた~くさんいます。
  留学生の一人はミュージカル研究会に入って活躍してくれているし、

  高齢者の一人は「人脈コーディネーター」のような素敵な方で、
  素晴らしいご縁をご紹介いただいています。


②洗足池の自然が美しく、心身への和みになるから。

③最後に、ラジオ体操という、国民的な運動が
 本当に多くの国民のためになっているのかを観察するため、という理由がきます。
 そして、残念ながら戸田医師と同じような意見です。

 とにかく、<各種動きの意味・正しいやり方>を無視している人が多いのです。
 せっかく、同じ時間かけて、似たような動きをするのだから、
 もうちょっと、、、こういう風に、、、とか、思うことは多々あります。

 すごく親しくなった方々には、自力整体的見地からコツを色々教えてあげて、
 すごく感謝されています。
 でも、教室の生徒さんとの違いは、
  「イイこと教えてもらった! ラッキー!」
  <でも、翌日には忘れている!>

 そして、いつまで経っても膝痛は治らないし、姿勢も変わらない。
 何人もの常連さんが、足腰の痛みや転倒その他の病気がきっかけで来なくなり、
 風の便りで「あの方、亡くなったんだって・・・・」と、姿を消しました。

 
そういう方たちに比べれば、
月謝を払ってまで、「自力整体を覚えて、健康になりたい」という方々は、
結局医療費が少なくてすむから経済的だし、
ナビゲーターにまでならなくても、
いつでも「健康に良いこと」を人に伝えられる、という自信を持たれています。

だから、輪っかタオルの使い方も、わからなければ、ちゃんと質問してくれます。
そのようにナビゲートするのですから、効果はあがるのが当たり前。

「ラジオ体操」に行って、そのままウォーキング、という生活が、
実はとても安易な<健康管理の免罪符>になっていて、
ち~っとも国民の健康に役立っていない・・・・というのは私も同感です。

でも、そんなことを口にしたって、
難しい体操を短時間で正しく指導することは不可能だし、
「毎朝、早起きして、歩いて会場に来る」ということ自体は大切なことなので、
文句はつけられません。ただただ、もったいないなぁ・・・・と思い続けています。

 
  
コメント
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