自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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「百歳の力」  ②  正直な生き方

2015-09-05 05:48:36 | 推薦図書




P.29 つねに正直でいること

   「義理欠く、人情欠く、恥かく」
   義理欠くは、たとえば親類、友人の冠婚葬祭に行かず失礼してつき合いが悪く、
   自分だけよければいい、人を助けることをしない人情なし。

   そんな態度だから世間で恥もかく。
   「あの人は、三欠くだからお金が貯まる」と悪口として言いますね。


P.30 一方で、義理人情に厚く、恥をかかないように生きていたら、
   それはそれで自分というものが流されてしまう。夏目漱石がそう言っていますね。


桃紅さんは、漱石・芥川龍之介・太宰治の3人の言葉を引き合いに出して
ご自分の世界を分析しています。

P.31 私などは、常識的な世の中の生き方をしてこなかったから、
   自分の真実と世を渡っていくやり方とのギャップに、
   あまり深く取り組まないで生きてこられた。

   常識の世界に暮らさなかったから、長生きしたと思いますね。

   自由にやれたし、嘘をつかないですんだ。
   ふつうの社会に住んでいたらいろんなところでインチキしないと生きていけない。
   (中略)悪ではないけど世を渡る上でのテクニックの一つ、
   そういうふうに言い訳といえば言い訳をしてやっていく。

   私はそういうことが少なかった。

   相手は自分ですから、自分の心にあるものをかたちに表現していくことで
   まがりなりにもゴハンを食べてこられた。

P.34以降では、芥川や漱石を「頭が良すぎる、人間として責任感が強い人」と評しています。

   人間や社会をよくするために変えたい、
   常識という世界に安住してはいけないと思っても、
   常識というものが世の中を動かしている。


   (中略)芥川さんは、人間としての責任感が強いんですよ。
   ほんとうの生き方はなにかと考え、それに殉じた。

   ほんとうの生き方というものを考えて、それに命を捧げちゃったんですよ、
   イエス・キリストのように。だからキリストのように死ななきゃならない。   


では、私のようなフツーの一市民は、どのように折り合いをつけるべきなのか?
彼らのような<特別の正義感>や<責任感>は無いけれど、
言いたいことは言う。言うことを義務だと思っているからです。

理不尽な扱いを受けている人や動物、自然に対して、行動せずにはいられません。
ごまめの歯軋りに過ぎないかもしれませんが、
ミュージカルのシナリオ、作詞の際に出てくる言葉が、私の主張です。




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