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マルコーニ・ノブ

2021年04月03日 | 機材マニアック
これほどまでにノブ(Knob)に萌えた(燃えた)のは何時ぶりだったろうか…。前回の萌えはアルコノブ(AlcoKnob)だったのだが、アルコノブが相応の機能性(パッシブギターで良くあるアース・ノイズ等を拾わないアルミ製であること)を持っていたのに対し、今回の萌えは完全なるビジュアルとそのネーム。それはニーヴ(NEVE)のアウトボード等に採用されているマルコーニ(Marconi)ノブ。クラシックな形状かつ、くすんで控えめなトーン(色)がなんとも奥ゆかしい。経年変化で褪色しているような雰囲気が素晴らしいが、マルコーニとは英国の無線電信機器メーカー(伊発明家グリエルモ・マルコーニが創業)でその機器に採用されているノブであることからそう呼ばれている模様。いかにも微調整が効きそうな形状のノブで、矢印の180°逆側にも矢印モドキがあるという非常に特徴的な形状だが、逆側にラインはなく正しい方向を誤認する恐れはなし。クリア(透明)なワッシャーもオシャレ過ぎで卒倒モノ(古いツマミにはここに数字が書かれているものもある)だが、それに惹かれるのは形状もさることながらこれがニーブに採用されているからだろう。このノブをつけただけでコンパクトのエフェクトもなんだか艶やかで太いニーヴ・サウンドになりそうな気がする、というだけでもプラセボ効果として購入する価値があろう。そもそもトランス回路の設計がそのサウンドの心臓部と言われていることを鑑みれば、コンパクトでニーブサウンドというのもなんだかおかしな話ではあるが、プラセボですから…。当方購入時点では1個250円。色は黒・赤・グレーの3色だったが、黒はなんだかニーブ感がなくて一見すると普通の黒いノブのように見えたことから購入は見送り。黒でなく、紺のノブが欲しかった…。この紺もグレーがかった紺であり、大人の色。しかし、いざ手持ち機材に装着となった段でブチ当たるのは(購入以前から気になっていたが)現代的な機材とこのクラシックなノブとのマッチング。最近はノブがある機材さえも少なくなってきているが、ピカピカの機材にこの渋いノブはなかなかマッチングしない。思い悩むに「そもそもピカピカの機材がイケていない!」との思いが強くなり、敢えて塗装を剥ぐ等のレリック加工を施したくなるというほどのツマミ(ノブ)の魔力!おそるべし!

※アルコノブで思い出したが、以前インナーウッドが新宿にあった際、アルコノブを買いに行ったところ、当時出始めのインターネットへの接続設定がわからない!とお嘆きの木内さんに代わって設定を行い、そのお礼としてアルコノブを頂戴したのだった(その節はありがとうございました)。
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