こうじ神父今週の説教

日曜日の福音メッセージをお届けします。

復活節第6主日(ヨハネ14:15-21)あなたが、これから人を喜ばせる「ルルド」になる

2023-05-11 | Weblog
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こうじ神父
「今週の説教」
2023/5/14(No.1237)
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復活節第6主日(ヨハネ14:15-21)
あなたが、これから人を喜ばせる「ルルド」になる
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復活節第6主日を迎えました。来週からの一連の祭日で復活節が締めくくられ、年間の主日に移っていきます。一連の祭日を覚えましょう。「主の昇天・聖霊降臨・三位一体・キリストの聖体」です。これに「イエスのみ心」も付け加えると、五つの祭日がこの順番でやって来て、典礼暦は復活節から年間へと移っていきます。典礼暦をお勉強している子どもたちには、すごく役に立つ知識です。

今週の福音朗読は、朗読の始まりが「わたしを愛しているならば、わたしの掟を守る」(14・15)、朗読の結びが「わたしの掟を受け入れ、それを守る人は、わたしを愛する者である」(14・21)となっていて、「イエスを愛することと掟を守ることは、互いに密接な関係がありますよ」そう教えてくれます。

イエスを心からお慕いし、敬っているなら、喜んで掟を守るでしょうし、神が示される掟を守る原動力は、いつもイエスへの愛から出ているのです。私たちが日々カトリック信者として実行している掟は、イエスを愛している証しにもなっています。さらにイエスへの愛と、守るべき掟は互いに関係して、聖霊の恵みが豊かに湧き出る泉となるのです。

5月14日、下五島地区で四年ぶりに地区の行事として井持浦ルルド祭が行われます。ルルドの由来は、1858年、ベルナデッタがマッサビエルの小さな洞窟で聖母の出現を受けて、近くに住む人々が集まるようになり、それから多くの巡礼者も集まって祈りの場所になっていった、そういう場所でした。

ベルナデッタは聖母マリアの出現の前も出現後も、変わらず真っ直ぐに神様を見つめる目を持っていました。澄んだ心と目を持っていた彼女に、聖母マリアは現れてくださいました。マリアはベルナデッタに、15日間続けて洞窟に来るようにお願いします。神様への敬虔な心を持っていた彼女は、素直にこのお願いに従いました。神様への愛が、約束を守るベルナデッタの原動力でした。

2月25日のご出現のときです。「そのお方」は水をすくって飲むようにお命じになります。けれども洞窟のくぼみに水はなく、近くの川に行って水を飲もうとしましたが、「そうではなく、洞窟から水を汲んで飲み、顔を洗いなさい」と促されました。

泥を手ですくってみますが、少しの水しかなく、しかも泥だらけです。三回、すくってはその水を捨てました。四度目に、ようやく水を飲んだのです。ベルナデッタの目には「水のない場所」でしたが、「そのお方」の言葉を信じ、神様への愛に動かされて、命じられたことを実行したのです。

実はこの日のうちに、二人の人が洞窟の水を瓶に詰めて持ち帰りました。一人は病気の父親に飲ませようと考えた人、もう一人は片方の目を病んで眼帯をしているたばこ屋の息子でした。二人目のたばこ屋の息子のほうは、何と数日経って眼帯が取れていました。

さて、2月25日の聖母マリアのご出現を中田神父はこう考えました。のちにルルドとして知られるこの洞窟では、水のない場所から水を飲んだのです。実際、水は見つけられず、ベルナデッタは別の川から水を飲もうとしていたのです。「水のないところから水を飲んだ。」それがルルドの最初の出来事だったのではないでしょうか。

私たちは、井持浦ルルド祭を祝っています。私たちがここをルルドと言うなら、それは「聖母マリアを通して、水のないところから水を与えてくれる神様を信じている」そういうことになります。ベルナデッタが、水なんて流れていないと考えていた場所を、神様は水の湧き出る場所にしてくださいました。聖母マリアを通して、それは実現しました。

私たちはこの一連の出来事を信じているでしょうか?この井持浦ルルドもまた、私たちに信仰の豊かな水を湧き出させてくれる場所だということを信じているでしょうか。そこからさらに、お一人お一人の生活そのものが、イエスを愛し掟を守るなら、聖霊の豊かな恵みが湧き出る泉となること、いわば「ルルド」となることを信じているでしょうか。

結婚生活に置かれている人は互いに相手を信じ、イエスを愛し掟を守ることで、この生活を聖霊の豊かな恵みが湧き出る泉、ルルドにすることができます。そのことを信じているでしょうか。親子での生活も、親が子どもを信じ、子が親を信頼する中で、家庭を聖霊の豊かな恵みが湧き出る泉、ルルドとしていくのです。

奉献生活者も、共同生活を続ける姉妹たちが、神への愛に根を張って掟を実践するなら、修道院は聖霊の恵みが湧き出るルルドとなるのです。人のことばかり言っていますが、中田神父も、主任司祭として自分の助任を信じて、互いに愛し合い、掟を守ることで、司祭館が聖霊の豊かな恵みの湧き出るルルドとなる。そう信じています。

今年、四年ぶりに地区行事として井持浦ルルド祭を祝うことができました。ルルドで起こった出来事を持ち帰り、生活の場所がこれからの「ルルド」となるようにしましょう。「わたしを愛しているならば、わたしの掟を守る」愛するイエスの示す掟を生きて、出会う人に恵みの水を飲ませる人になりましょう。

ベルナデッタの時のように、三回目くらいまでは、泥水かも知れません。ですがきっと四回目あたりには良い水が湧き出て、人を喜ばせることができるに違いありません。あなたが、これから人を喜ばせる「ルルド」になるのです。

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‥次の説教は‥‥
主の昇天(マタイ28:16-20)
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ちょっとひとやすみ
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▼「声の奉仕会マリア文庫」というボランティア団体がある。朗読に支障をきたす方々に、録音をして情報を提供する活動をしている。依頼された本を読んだり、雑誌を読んだり、マリア文庫でまとめた定期的な録音物も発行している。
▼今回の人事異動で、中田神父がこの代表を今後も務めるのは困難だと判断した。今でも、目の前の状況について行くので必死になっている。これまで続けてきたこととは言え、小教区への配慮に割く時間は以前よりも多く、両立は難しそうだ。
▼代表を引き継ごうと考えているが、しかしこの「声の奉仕会マリア文庫」の今後の方針にも左右される。難しい判断を迫られている。難しいことばかりだ!

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今週の1枚
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第844回目。時間給で働く。タイムカードを導入。始めは使い方が分からん!

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† 神に感謝 †
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