4月14日から、練馬区立美術館において
『牧野邦夫ー写実の精髄ー展』
が、開催されています。
私は、13日の土曜日のレセプションに行って来ました。
牧野画伯は、61歳と若くしてご逝去されているので、当日は、画伯の絵のモデルも多数務められた奥様が、ご挨拶をされました。
「レンブラントへの憧れを生涯持ち続けた牧野の視野には、一方で伊藤若沖や葛飾北斎、河鍋暁斎といった画人たちの系譜に連なるような、描くことへの強い執着が感じられます。また、北方ルネサンス的なリアリズムと日本の土俗性との葛藤という点では、岸田劉生の後継とも見られるでしょう。
生前に数年間隔で個展を開くだけだった牧野の知名度は決して高いものではありませんでしたが、それは牧野が名声を求めることよりも、自分が納得できる作品を遺すことに全力を傾注した結果でしょう。」(練馬区立美術館パンフレットより)
以上パンフレットの言葉を引用させていただきましたが、今回は、約120点の作品が展示されています。大変に迫力のある展覧会です。ぜひとも、ご覧くださいませ。
美術館の関連で二点。
先日、『エル・グレコ展』(東京都美術館)に行きました。
以前、倉敷にある大原美術館で観た「受胎告知」に感動したので、絶対に行かなければ!!との思いで行って来ました。
初来日作品もあり見ごたえはありましたが、やはり私は大原美術館所蔵の「受胎告知」が一番好きであります。
このようなフォトブースが設置されていました。これは、我らが練馬区立美術館においても、例えば鹿島茂コレクションなどの女性好みの展覧会時には、活用できそうです。
二点目。
松本市立美術館に視察に行きました。見たかったのは、松本市出身の前衛芸術家である草間彌生さんの常設展示と、美術館前に設置されている彼女作のオブジェを自分の目で見たかったからであります。
オブジェの大きさおわかりいただけますか!?
壁面にも作品が!
いや~凄い迫力でした!
原色と水玉の洪水に呑まれたような感覚に陥りました。また、作品の中に身を置いた時に頭に浮かんだのは、スタンリー・キューブリック監督の映画「時計じかけのオレンジ」の近未来的な舞台設定です。
草間さんは、こどもの頃から統合失調症を病み、幻覚、幻聴の症状から逃れるために、それらを描きとめるために絵を描かれるそうで、言いかえれば作品が彼女そのものということになるでしょう。迫ってくるものあります。
行って良かった
『牧野邦夫ー写実の精髄ー展』
<期 日>2013年4月14日(日)~6月2日(日)
<開館時間>午前10時~午後6時(入館は5時30分)
<定休日> 月曜日(4月29日、5月6日は開館、翌4月30日、5月7日休館)
<入館料> 一般500円、高・大と65~74歳/300円、中学生以下と75歳以上/無料
<主 催>練馬区立美術館、日本経済新聞社、テレビ東京