ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

ベンテンドー (2) @岐阜県岐阜市

2022年04月27日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

柳ヶ瀬で呑んだ帰りに寄った創業大正元年(1912)の「ベンテンド―(辨天堂)」。この建物の周囲は横も後ろも何も無くなってしまい、ポツンと孤立してしまった。道を挟んだ隣は大きなマンションになったし。どんどん変わっていくなァ。こちらといえば「栗粉餅」。相変わらず人気のようで、買いに訪れる人が頻繁に店に入っていく。自分も妻へのお土産で買って帰ることに。ただ持っている小さい革のバッグと別の紙袋をぶら下げて歩くのは嫌。こちらには4個入りという縦長でバッグにすっぽり入るちょうどいい梱包の品がある。

家に持ち帰って分けっこ。ちょっと久しぶりに口にする「栗粉餅」。軟らかい餅が周りに濾して滑らかな口当たりの栗をたっぷりと纏っている。頬張ると口いっぱいに甘い栗の風味が広がった。そして熱いお茶をズズッと。相変わらず旨い。さすがに食事が終わった後なのでもうひとつは翌日食べようと思っていたが(注:賞味期限は当日です)、ついもうひとつも口に放り込んでしまった。そういえばこちらで「栗きんとん」を買ったことがない。次は「栗きんとん」にしてみようかな。(勘定は¥670)

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洋菓子・和菓子 ベンテンドー(辨天堂)

岐阜県岐阜市神田町5-12

 

( 岐阜 ぎふ 柳ヶ瀬 辧天堂 弁天堂 ベンテンドウ 栗粉餅 栗粉もち くりこもち くりきんとん 伊藤英明 )

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千成壽司本店 @岐阜県岐阜市

2022年04月06日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

岐阜駅の北、長住町の交差点にある「千成壽司本店」へ。こちら創業は昭和28年(1953)というからもうすぐ70年になろうという歴史のある店。この日はいわゆる「まん防」実施時期(訪問3月)。岐阜県は何故か酒の提供終日禁止という”エビデンスはどこに?”という独自方針で昼夜を問わず酒が呑めない。なので営業を止めてしまっている店が多く、何軒か目当ての店に振られてこちらに辿り着いた。実はこの店、小さい頃に親に連れられて入ったことがある。もちろんまだこの建物では無かったと思うが、確か母親と一緒だったはず。どうして母子だけで寿司屋に入ったか覚えがないが、その頃から寿司種の大きい握りが有名だったと記憶する(←自信は無い)。大きな建物の小さな入口から店内へ。店内1階はカウンター席のみ。握り手の後ろには大きな水槽がある。迷ったが、大昔に食べたかもしれない「ビック寿司」〔ママ〕をお願いした。常連客の相手をして賑やかにおしゃべりしていた握り手がカウンター上の冷蔵庫からタネを取り出す。品書きからいくとタネは大きいが、種類は並寿司と変わらないようだ。

パパッと握り終わり、皿に盛られた「ビック寿司」が渡された。寿司ダネは中トロ、海老、ヒラメ、イカ、サーモン、玉子、そしてかっぱ巻とねぎとろ巻が2つづつ。通常はヒラメではなくカンパチらしいがタネの都合でこの内容に。さすがにタネが大きい。いわゆる女郎寿司。昔もこんなだったかどうかは知らないが、ごはんの量は普通の寿司よりもやや小さいくらいか。なので余計にタネの大きさが目立つ。ま、タネが大きくてもこのくらいの量ならオッサンでも無理せず食べ切れる。玉子なんてデカい玉子焼きの上にちょこんとご飯が乗り、申し訳程度に海苔で巻いてあって面白い。3つに切り分けないと口に入らなかった。タネの質は並寿司と同じなので値段なりだが、名物料理を食べられて良かった。次に機会があれば酒が呑める時に”お好み”で注文してみようっと。(勘定は¥1,900)

 

千成壽司本店

岐阜県岐阜市長住町4

 

( 岐阜 ぎふ 千成寿司 せんなりすし せんなりずし 千成寿司本店 寿司 鮨 握り寿司 デカネタ寿司 老舗 )

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更科 (6) @岐阜県岐阜市

2021年12月27日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

主人が逝去されて閉店していたが再開したと聞いた京町の喫茶「ニューカトレア」に行くも店は閉まっていた。前を通った「更科」に並びが無かったので入ることに。自転車を停めて暖簾をくぐると午後3時という外れた時間にも関わらず、相変わらずほぼ満席の盛況ぶり。完全にコロナ前に戻った感じ。土間の長い卓に座って「おばけ」の小をそばでお願いする。すると給仕の女性が「天かす入らないきつねそばですけど…」と。分かってます(笑)。壁の木製品書きには”おばけ”としか書いてないし、大昔の卓上の品書きにも”おばけ”と書いてあるだけだったが、今は「おばけ・きつね」って書いてあるしね。ただ今の品書きはちょっと読み辛いし、他所で”おばけ”というと大抵揚げ玉も入っているから注文してから「あれっ?」と思う人が居るのかもしれない。

2分で運ばれた「おばけ」は小さめの鉢に揚げが3枚と刻みネギのみとシンプル。まごうかたなききつねそばだ。そばは「冷したぬき」と同じ軟らかめに茹でたやや太めの麺。つゆも多分(他の温かいそばと)同じだろう。熱々のつゆにはしっかりと塩分があるので飲み干すのはやめておこう。こちらも2分程で食べて勘定してもらう(何と効率のいい商売だ・笑)。寒くなってきたので次は「味噌煮込み」にしようかな。(勘定は¥520)

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信州そば 更科

岐阜県岐阜市京町3-4

 

( 岐阜 ぎふ さらしな そば更科 おばけ きつねそば おばけそば 冷したぬき ひやしたぬき 冷やしたぬき ソウルフード  ) 

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正玉堂 (3) @岐阜県岐阜市

2021年12月15日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

詳しい創業年は分からないが、創業100年という岐阜市金宝町の餅菓子の「正玉堂」。昔のHPには120年という記述もあったし、今もページによっては130年と記述にブレが。今まで意識に無かったが、この通りは金神社の参道にあたるのだそうだ。ある日の午後遅い時間、小腹を満たすために寄ってみた。店内は赤いベロアのソファーがある喫茶店風情。女将さんは席で目を閉じていらっしゃる。奥には娘さん(多分)がいらっしゃった。ここに入る時に”杵つき餅”の幟を見たのでどうしても焼いた餅が食べたくなる。「いそべ焼き、出来ますか?」と尋ねると、奥に確かめに行き、「丸いお餅で良ければ…。」ということだったのでお願いした。小さい調理スペースなのでオーブントースターか何か使って焼いているかな(未確認)。だんだんいい匂いが漂ってきた。

出来上がった「いそべ焼き」は海苔で包まれた丸い餅が3つ。そして熱いお茶と紅生姜が添えられている。以前もいただいたがこちらの「いそべ焼き」はキリッとした醤油味。甘くはない。この日はやや硬めの出来上がりだったけれど、熱いお茶といただくとこの上なく旨い。餅と紅生姜って初めて合わせたがこれも悪くない。平らげて「ごちそうさま」と立ち上がると、昼寝をしていらっしゃったと思った女将さんがシャキッと起きて「ありがとうございました。」と勘定して下さった。次こそは「オムライス」を。(勘定は¥500)

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餅菓子 正玉堂

岐阜県岐阜市金宝町1-15

 

( 岐阜 ぎふ きんぽう町 しょうぎょくどう 手造り工房 もち 餅 もち菓子 赤飯 和菓子 饅頭 喫茶 いそべやき 磯辺焼 磯辺焼き )

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三河亭 (2) @岐阜県岐阜市

2021年12月03日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

8年ものブランクがあったが、めでたく復活した創業明治27年(1894)の洋食店「三河亭」を再訪。当初「高等ライス」などカレーのメニューだけだったのが、「ハヤシライス」の提供が始まったと聞いていたので寄ってみた。店に入ると叔母様のグループ客と、昼間からビールをやっている男性2人組がテーブル席を占めていた(ウラヤマシー)。カウンター席に腰掛け、即座に「ハヤシライス(ミニサラダ・スープ付き)」をお願いした。

当然最初にミニサラダとスープが来るかなと思っていたら、しばらくしてどういう訳か全て同時に配膳された。平皿に盛られたハヤシライスは玉ねぎと牛肉片が濃い色をしたソースに溶け込んでいる。さっそくスプーンで持ちあげてみると、しっかりとしたとろみ。なのでもったりとした口当たり。玉ねぎの甘さ、そして苦味。苦味が思いのほか強い。おそらく玉ねぎを炒めた時のものだろうが、ここまで強い苦味のハヤシライスは覚えがない。ちょっと好き嫌いは分かれそうだ。甘さもしっかりあって、ある意味重いのでピクルスとからっきょうとかの付け合わせがあるといいかも。ミニサラダは千切りキャベツにミニトマト。最初からゴマドレがかかっている…。ハヤシライスが甘いのでドレッシングはもっとキリッとしたフレンチ・ドレッシングのようなものの方が合うと思う。カップのスープはセロリとかの香味野菜の風味が出ていて旨かった。次はこれまた提供され始めたという「カツサンド」にしてみよう。(勘定は¥950)

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欧風料理 三河亭

岐阜県岐阜市八ツ寺町1-2

 

( 岐阜 ぎふ みかわてい 洋食 洋食屋 高等ライス ミヤビヤ ミヤベヤ 老舗 カレーライス カツカレー 復活  ) 

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虎屋 (3) @岐阜県岐阜市

2021年11月20日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

秋の味覚、栗きんとん。以前は季節ともなると中津川、八百津と産地を巡って走り、親戚に送ったりしていたが、コロナ禍になってからのここ1~2年はあまり追いかけなくなってしまった。柳ヶ瀬商店街の「虎屋」の前を通った時に「栗きんとん」の幟が出ていたので妻と母の分3つを購入することにする。店頭には火を入れたそのままの「利平栗」が出ていたのでそれを使っているだろうか。透明パックに入れてもらい家に持ち帰った。

母に届けに行ったら、母も同じく「恵那川上屋」の栗きんとんを岐阜タカシマヤで買ってきていた(苦笑)。期せずして大きな会社の栗きんとんとの食べ比べだ。もちろんあっちは化粧箱入り。「虎屋」の栗きんとんは指でつまむと分かるくらいしっとり。口当たりもねっとりで、甘さもやや強め。ここまでのねっとり感は珍しいかも。旨い。「恵那川上屋」の方は比べると水分は少なく、甘さも控えめ。栗の粒を感じる舌触り。どっちもそれなりに旨いや(←結局この感想か)。濃いめの緑茶と一緒に美味しくいただいた。(勘定は¥870)

以前の記事はこちらこちら

 

虎屋

岐阜県岐阜市日ノ出町2-16

 

( 岐阜 ぎふ 柳ヶ瀬 柳ケ瀬 やながせ 柳ヶ瀬商店街 日ノ出町商店街 とらや 和菓子司 御菓子処 栗きんとん えなかわかみや  )

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とらや本店 (3) @岐阜県岐阜市

2021年11月02日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

法事があったのと、仕事で長く取引した顧客との契約が終了したのでお礼の菓子を買いに金園町の「とらや本店」へ。駐車場に車を停め、暖簾をくぐる。お供えには故人が好きだった「カステラ」を購入。仕事のお礼にはこちらの菓子を詰め合わせてもらうことに。ショーケースの中から定番でなるべく日持ちするものを選び、「カステラ」、「和らぎ(最中)」、「マドレーヌ」を箱に詰めてもらい(どのようにも詰め合わせてくれる)、どちらにも熨斗を付けてもらった。ご高齢の女将さんが「草もち」をおまけに付けてくれた。

車にお茶があったので、さっそく車中で「草もち」をいただくことに。包みを剥がすとよもぎがしっかりと香る。皮は軟らかく口当りがいい。中はつぶ餡。餡は甘過ぎない塩梅。美味しくいただいた。法事では無事「カステラ」を供え、故人を偲ぶことが出来た。コロナ禍で大勢の人が集まる賑やかな法事は営めなかったが、仕方のない事だろう。取引先に挨拶に行き、お礼の菓子を渡す。自分がまだ小僧の頃から30年もの間、この顧客と関わったことになる。もちろん仕事なので良い事も悪い事も色々あったし、今回の契約終了も納得がいかないところもあったが、奥様は「長く世話になって…。」と涙ぐみさえして下さった。有難いことだ。(勘定は¥7,000程)

以前の記事はこちらこちら

 

虎屋本店 (とらや本店)

岐阜県岐阜市金園町4-23

 

( 岐阜 ぎふ 虎屋 とらや 虎や とらやほんてん 羊羹 和菓子 明治天皇 献上 御菓子処 最中 もなか カステラ 老舗 銘菓 よもぎ餅 くさもち )

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岡女堂 (2) @岐阜県岐阜市

2021年10月29日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

久しぶりに岐阜市徹明通の「岡女堂」へ。甘納豆の専門店のように見えるが、店の中に入ると上生菓子を含む和菓子各種も並んでいる。創業は昭和21年(1946)だとか。関西の甘納豆屋の暖簾分けだとの情報もある(未確認)。自分はあまり甘納豆を食べないが、妻の「甘納豆食べたいナ…。」というつぶやきが聞こえたので(笑)、この日は最初から甘納豆を買うつもりで店へ。店に入るとガラスショーケースの中に様々な和菓子、そして甘納豆各種が並んでいる。季節の「栗なっとう」があったのでそれを2粒と(訪問9月)、甘納豆の詰合せ「お徳用甘納豆」、そして以前にも購入したことがある「福梅もなか」と鮎菓子「若鮎」を購入。「栗なっとう」は”時価”なので、女将さんが秤で計って値段を教えてくれた。たった2粒しか買わないけれど時価ってちょっとドキドキ(笑)。少量で申し訳ないが勘定してもらった。

家に持ち帰って妻と分けっこ。まずは「栗なっとう」。栗の粒のまわりに砂糖がまぶしてあるのでもちろん甘いが、しっかりとした栗の風味が口に広がる。旨い。「お徳用甘納豆」は各種が小袋に入れられている。自分にはどれが何かはよく分からないが、黒いのは小豆、緑色はうぐいす豆かな。ちょっと大きいのは何だろう(→”とうろく”と言うそうです)。ふっくらと軟らかく炊けていて旨い。小さい頃には家にもよくあった甘納豆。食べなくなって久しいが、久しぶりに食べてみると旨い。抹茶とかをいただくようになったからかな。「福梅もなか」は立体的な梅の花の最中種(皮)を使った最中。食感がいい。中には濃い色をしたつぶ餡。甘さはしっかり。「若鮎」は妻の口に。次は何を買おうかな。(勘定は¥700程)

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甘納豆処 岡女堂

岐阜県岐阜市徹明通1-8

 

( 岐阜 ぎふ 徹明通 てつめい通り おかめ堂 岡女 おかめ 岐阜岡女堂 和菓子 あまなっとう ちんちん電車 路面電車 もなか )

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太田屋本店 (3) @岐阜県岐阜市

2021年10月20日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

久しぶりに岐阜市真砂町の麺類食堂「太田屋本店」へ。創業は大正12年(1923)。相変わらずの渋い佇まい。アーケード下だけれど、この店先の雰囲気が堪らない。開け放しの入口の夏暖簾をくぐって中へ。土間のテーブル席に腰掛けたが店の方がなかなか奥から出てこない。その間に品書きを吟味。壁に貼られた紙短冊の順に目で追っていく。最初は「木の葉丼」かなにか、丼物を頼もうと思っていたのだけれど、ふと目に付いた「みそころうどん」を試してみることに。今まで品書きにあった覚えが無いし、紙が新しいので新しく出すようになった品なのかも。奥に大きな声をかけてお願いした。

しばらくして運ばれた「みそころうどん」は水で締めたうどんの上に、肉味噌、きゅうり、レタス、トマト、豆腐がのった冷やし中華、あるいはジャージャー麺のような体裁のうどん。なるほどそうきたか。肉味噌は辛味は無く、生姜の刻んだのが沢山入っている。甘過ぎずいい感じ。これをうどんに混ぜていく。この地方の昭和の方なら分かると思うが、給食で出た「ソフトめん」に似ていなくもない。うどんはキンキンに締めてある訳ではなく”ぬる”程度。茹で加減はかなり軟らかい。うどんと具材の温度差がちょっと中途半端だけれど、ぼてっとした肉味噌の味が絡んで旨い。次は「夫婦そば」か「カレーライス」で。(勘定は¥650)

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太田屋本店

岐阜県岐阜市真砂町9-6

 

( 岐阜 ぎふ 太田屋 おおたや おおたやほんてん 麺類食堂 大衆食堂 うどん ころうどん 丼物 炸醤麺 )

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浪花堂 @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2021年09月17日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

岐阜市の忠節橋通り、千手堂の交差点にある和菓子の「浪花堂」。見ての通り、隣のビルに寄りかかるようにある古い日本家屋は地味な外観だし、写真のように日除けが下がっていると店舗なのかどうかも分からり辛いので、知っている人が立ち寄る店。以前に立ち寄った時は表のガラスショーケースの中にいくつか商品が残っていたにも関わらず、予約でもはいっていたのだろうか売切れだと断られてしまった。この日はたまたま自転車で前を通ったので再度立ち寄ってみる。ショーケースには「鬼まんじゅう」と「くずまんじゅう」の2種のみ。他には「赤飯」が置いてあったかな。いつもそれくらいで商品の数は多くない。奥に向かって声をかけるとご高齢の女将さんが出ていらした。今回は無事「鬼まんじゅう」と「くずまんじゅう」をそれぞれ2つづつ購入。

家に持ち帰り妻と分けっこ。東海地方の郷土菓子である「鬼まんじゅう」。小麦粉の生地に角切りのさつま芋がゴロゴロと入っていて蒸かしてある。自分の実家ではほとんど出てきたことがなく小さい頃に食べた覚えが無い。母に訊いても「そうだっけ?」とあまり覚えが無い様子。妻に訊くと、妻の実家(同じ東海地方)ではよく出てきたそうで大好物なのだとか(→ま、甘いもので嫌いなものって聞いたことないが・笑)。こちらの「鬼まんじゅう」は個々に丸めてはおらず、大きな容器で作って四角く切ってあるようだ。張りのある生地の中に芋がたっぷり。素朴な甘さで旨い。正直言って今まであまり旨いと思ったことは無かったが、ちょっと見直したかも(笑)。「くずまんじゅう」はぷるんとした透明な皮の中にこし餡。これは少し冷蔵庫で冷やしておいた。食べてみると中に小さい硬めの粒があって口に当たる。まるで角砂糖みたいな感じで何だか面白い。次に寄ったら何が置いてあるだろうか。(勘定は¥500程)

 

 

浪花堂

岐阜県岐阜市真砂町10-1

※令和5年11月末を以って閉店されました

 

( 岐阜 ぎふ まさごちょう なにわ堂 なにわどう 和菓子 饅頭 鬼饅頭 くさもち うぐいすもち 赤飯 おこわ 閉店 廃業 )

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