河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

第67回知能化医療システム研究会

2008-01-13 | 研究・講演
第67回知能化医療システム研究会が岡山市芳賀のナカシマプロペラ R&Dセンターで行われた。
この会では東京大学大学院工学系研究科の光石 衛 教授が指導している学生や院生を連れてくるほか、岡大医学部の整形外科関係者が主に集まる。
最近は人工膝関節用の手術ロボットの開発が主な研究テーマとなっている。
私は毎回案内が送られてくるが、たいてい他の仕事が入っていて参加できない。

今日は久留米から帰ってきたばかりだが、時間が間に合ったので参加してついでに発表もさせていただいた。
手術用ロボットの開発と比べるとはるかに低レベルの研究であるが、アイデアには自信があり、参加者のほとんどの方にかなり反響を呼んだ。

『CKCにおける二関節筋機能を利用した下肢筋力増強用着衣の開発と応用』
  吉備国際大学 河村 顕治

 足部を接地(固定)して動きを制限したスクワットやレッグプレスなどに代表されるclosed kinetic chain(CKC)の状態では股関節と膝関節で同時伸展が起こり、単関節筋と二関節筋とが協調して運動を行うが、二関節筋の収縮は抑制される。本来抑制されるべき大腿直筋(二関節筋)の代わりに弾力のあるベルトを突っ張ると下肢筋全体にバランスの良い筋収縮が起こることを利用して、高齢者の介護予防やスポーツトレーニングに利用できるスパッツタイプの着衣を開発する。これを装着することにより日常生活を行う中で自然に下肢筋力増強効果が得られると期待される。

 これまで二関節筋機能を利用した装具は、我々が開発したシーティングベルト以外にはみられない。このベルトでは股関節伸展が膝伸展に転換されるため、座位保持の機能と移乗介助補助機能が得られる。このシーティングベルトは座位などの静的な状態での使用を前提としたものであるが、研究を進めて弾力性を持たせることで立ち上がりや歩行動作にも利用ができるようになる。単に運動時に抵抗を生じるだけでは疲労しすぎて日常的な装着はできないが、本課題のように座位時などでは腰椎の生理的前弯を保持して楽な良肢位で姿勢を保持でき、起立・歩行時には適度な負荷となり下肢筋力増強ができるというのは全く新しいアプローチである。

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第8回福岡県リハビリテーション研究会で講演

2008-01-12 | 研究・講演
担当幹事の久留米大学病院リハビリテーション部教授の志波直人(しばなおと)教授の招請で
「変形性膝関節症におけるCKC運動の効果」と言う演題で講演を行わせていただいた。

同じく『半側空間無視とリハビリテーション』の演題で講演を行った鹿児島大学準教授の下堂薗 恵(しもどうぞのめぐみ)先生と共に、講演後新築したばかりの志波先生のご自宅に寄せていただいた。
下堂薗先生は京都の霊長類研究所で研究をしていたことがあるというユニークな経歴の持ち主である。
志波先生は昨年末ジェット機を利用して無重力環境での実験をしてきたばかりで、その時の貴重な写真を液晶テレビで見せてくださった。
滅多に聞けないようなおもしろい話をたくさんしていただいた。

さらに夜には聖マリア病院リハビリテーションセンター長の井手睦(いでまこと)先生も交えて懇親会を開いていただいた。

3人の先生とも九州のご出身で、お話を聞いていてリハビリテーションや医療の状況も中国地方とは微妙に違うように感じた。

久留米に来るのは初めてで、得難い経験であった。
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川崎医療短期大学非常勤講師

2008-01-11 | 大学
今日は川崎医療短期大学臨床工学科の学生に治療的電気刺激についての講義を行った。
来年度からこの短大は川崎医療福祉大学の学科に組み込まれるという。
よくよく学生に確認してみると、今年度既に短大では新入生の募集は停止されていて、川崎医療福祉大学で1年生が入学しているらしい。
来年は川崎医療福祉大学で2年生に講義をすることになる。

午後は、吉備国際大学の理学療法学科4年生に国試対策の授業。
運動学のことを中心に講義したが、最近注目されて出題されるかもしれないと言うことで、腰椎の安定化メカニズムについて主に話をした。
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誕生日

2008-01-10 | Private
家族に祝ってもらった。
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仕事始め

2008-01-07 | 大学
午前中、病院で患者さんを診察して、午後より大学で仕事始めの式に参加。

ちょっとおもしろかったこと。

昨日救急で処置した鎖骨骨折(兄弟連続して若木骨折)の男の子を今日あらためて診察したら、カルテの名前が「若木」君だった。
昨日はばたばたしていて気がつかなかった。
お母さんに
「若木君が若木骨折とはおもしろいね。」
と言ったら苦笑していた。
本人は昨日いっぱいは泣きそうな顔をしていたそうだが、今日はもう大丈夫。
こういう必ず治るけがを診察するのは楽しい。

仕事始めの方は、もう既に私自身は早くから仕事モードなので特に感慨はない。
また頑張るのみだ。
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骨折に注意

2008-01-06 | 研究・講演
年が明けて既に3人ほど骨折した患者さんの処置をした。
一人は足首を捻挫して第5中足骨基部骨折、もう一人は転倒して手をついて橈骨遠位端骨折で高齢者の方である。
このお二人にはギプスを巻いた。

そして今日はサッカーをしていて転倒した保育園児で、鎖骨骨折であった。
レントゲンを撮影すると鎖骨中央でくの字に曲がっており、典型的な若木骨折である。
母親にこの骨折は治療の経過で骨折部が盛り上がってくるが心配ないと説明していたら、一緒についてきた小学校2年生のお兄ちゃんが3年前に鎖骨骨折をして、その時も私が同じ説明をしていたことが判明した。
それなら話は早いので、ストッキネットと下巻きで柔らかな8字固定をして一件落着である。

実は今年元旦に危うく自分自身が骨折しそうになった。
帰省していたら、新年だからと玄関にワックスをかけていたのを知らずに、玄関先で派手にひっくり返ったのだ。
幸い軽い打撲だけですんだが、打ち所が悪ければ骨折していた可能性は十分あった。

これを厄落としで幸先良いと私は受け止めたが、どうなのだろう。

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始動

2008-01-04 | 研究・講演
大学の仕事始めは7日からであるが、本日より本格的に仕事開始。


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謹賀新年

2008-01-01 | Private
昨年は父が入院中で新年気分どころではなかったが、今年は静かな新年を迎えることができた。

昨日は1年の垢を落とすべく奥道後温泉につかりに行った。
地元のお年寄りがどくだみの湯に気持ちよさそうにつかっており、何気なく話をしていると随分おもしろい話を聞かせてくれた。
昭和43年の開設以来この温泉に通い続けており、年が明けるとすぐに93才になるという。
今日は松山市内から1時間かけて歩いてやってきたのだそうだ。
この温泉ではどくだみ湯が定位置で、いつもここにゆったりとつかってまた歩いて帰るのだそうだ。
長生きの秘訣は歩くことと温泉だとか。
道後温泉にもよく行くと言っていた。

歳を取ったらこういう生き方もよさそうだ。

新年になり、松山の椿神社に初詣に出かけた。
毎年、おみくじで運試しをするのだが、今年は「大吉」であった。
これまでの苦労が報われる年なのだとか。

今年は子年で年男でもある。
子年は十二支の始めの年で、陰極まって陽生ずで、陽気が地上に出て新芽が伸び、新しい生命力が創造されるのだとか。

あまり多くを期待してはいないが、今年は良い年であって欲しい。

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