河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

休日当番医の苦労

2022-08-21 | 医学・医療
新型コロナの感染拡大が続いている。

医療機関の感染者報告の負担が問題になっているが、今回8月14日(日)に休日当番医を担った病院スタッフに直接お話を伺った。

その病院は高齢ハイリスクの入院患者がほとんどであるため、発熱外来は設けていない病院である。

休日当番医の担当時間は午前9時から午後6時までである。

発熱患者は事前に電話で申し込んで受診することになるが、1日で30人ほどの受診があったそうだ。

電話で受付をして、院内にウイルスを持ち込まないために病院の駐車場で車に乗ったまま診察し、抗原検査を実施し、陽性ならカロナールなどの処方を行う。

20人ほどが陽性で、ほとんどが喉の痛みが主症状で、こんなに元気そうな人が感染者なのかと不気味さを感じたそうだ。

病院スタッフは真夏の猛暑の中で、ガウンをまといN95マスクをつけて屋外で対応するのだが、ガウンもN95マスクもすぐに汗でびちゃびちゃになるため1日で4回交換が必要だったとのこと。

体重は激しい人は2kgほど減少したとのことで、感染リスクと脱水による熱射病のリスクがかなり高い。

ところが、この病院の勤務は休日当番日に出勤しても、シフト制で通常出勤の扱いのため、何ら特別手当はないのだそうだ。

これまで、社会のためと義務感で頑張ってきたが、先の見えない状況に、心が折れそうになるとのことだった。
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