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河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

『学修成果の可視化』とは何か

2021-08-19 | 大学
吉備国際大学は来年度に第3者評価を受けることになっており、その最大の課題が『学修成果の可視化』だとされている。

そのために今年度莫大な予算を投資して、大学向け統合型Webサービスシステムであるユニバーサルパスポートを『学修成果の可視化』に対応した最新バージョンに更新する予定である。

しかし、どうして『学修成果の可視化』がそれほど重要視されるのであろうか。

現在、文部科学省は大学教育において、従来の定員管理を中心とした質保証の仕組みから、学生の学修成果によって質を保証する仕組みに転換を図っている。

これは量的評価から質的評価への『パラダイム転換』だとされている。

本来は学生の学修成果を持って大学の機能を判定するのが当然だと思うが、従来の環境ではそれが困難であったため、適切な定員を設定してそれによって学修成果を保証していたのであろう。

最近のITの発展が、直接『学修成果の可視化』を可能としたと言うことなのだろう。

新型コロナによってオンライン授業が一気に普及したが、それが教育におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推し進めることになった。

文部科学省も『デジタルを活用した大学・高等教育高度化プラン』を発表して、教育にデジタルを大胆に取り入れることで質の高い成績管理や教育手法の開発を加速する必要があるとしている。

最近のYouTubeで見られる無料で質の高い教育コンテンツなどを見るにつけ、高い授業料を取る私学の教育も従来通りの古くさいものでは学生から見放されると思う。

『学修成果の可視化』、『教育におけるデジタルトランスフォーメーション』がこれからの大学改革の必須事項になってくると思う。