河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

Web版リハビリテーション医学用語事典編纂

2010-12-29 | 研究・講演
11月2日に日本リハビリテーション医学会から突然『Web版リハビリテーション医学用語事典の執筆依頼について』というメールが届き、2つの指定された用語についての解説を学会ホームページを通じて記載するように求められた。
突然の論文査読依頼というのもよくあったことなので、私自身はさほど大したこととは受け取らなかった。
締め切りが1月31日であり、年末の忙しい時期でもあり、そのままにしておいた。

ところが今日になって、今度は『Web版リハビリテーション医学用語事典編纂についてお詫びとお願い』というメールが届き、『専門を考慮しない用語の依頼になったこと、一部強制的なお願いに取れる失礼な表現でのお願いになってしまったことをお詫び申し上げます。』と書かれていた。

おそらく、いきなりの依頼で反発も大きかったのだろう。

今回のメールに趣旨が書かれていた。
『会員参加による集合知を具現化するWikipediaのような運用を想定して作製したシステムですので、一時保存と更新依頼が紛らわしいなど、依頼による初期登録はシステム的にも使いにくい点などあり、ご迷惑おかけしますが諸般の事情ご高配いただき、ご協力をお願いいたしたく存じます。
 Web版リハビリテーション医学用語事典の登録語が増え、本格運用ができれば、リハビリテーション医学会にとっては大きな財産になると信じて作業にあたっております。諸般の事情ご高配いただき、専門医の先生方のご協力を重ねてお願いいたします。』

最初からそのように説明していれば、こんなに混乱しなくて済んだだろうに。

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人づくりへ総力結集を

2010-12-29 | 研究・講演
今回のタイトルは今日の日経1面に出ている京大の山中伸弥教授の提言である。

iPS細胞の研究で日本は米国に『1勝10敗』
予算、研究者数、論文数のいずれも10分の1
綱引きを1人対10人でやったら10人が勝つのは当たり前。
それなら国をあげて綱そのものを作り、日本なしには綱引きができないようにしようと考えている。
iPS細胞の一番大事なところを押さえる。

力を高めるためには課題は人だ。
知的財産や広報の専門家、高度な技術を持つ研究支援者が多数必要だ。
日本全体で必要な人材をそろえる必要がある。

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規模は違うが、私の周りでも人材の不足は大きな問題になっている。
数少ない貴重な知財を特許にまで持って行くことを支援するスタッフがいない。
外部資金を獲得することを支援する部署が廃止されてしまった。
研究科長になってみると大学院の雑用一切を研究科長自身がしなければならない。

一方、病院でも人材不足は深刻だ。
年末年始でも病人、けが人は出るし入院患者もいる。
誰かが診療を引き受けなければならない。
最近は365日リハビリも毎日行う時代である。
年末年始は病院は休みというわけにはいかない。

かくして365日毎日働いている。
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