河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

大腸内視鏡検査報告

2010-09-07 | 医学・医療
これは私が内視鏡検査を行ったという報告ではなくて、私が検査を受けたという報告である。

今年の定期検診結果は惨憺たるもので、メタボの結果に加えて大腸ガン検診としての便潜血反応検査2回のうち1回が陽性で返ってきた。

メタボは食事と運動療法で痩せれば何とかなりそうだが、大腸ガンにでもなったら大変だ。
気は進まなかったが精密検査を受けることにした。

私が臨床を行っている病院でも、週末には岡大の教授が来られて内視鏡検査をされているが、込んでいるし知り合いの看護婦さんが検査につくのはちょっと困る。
それで、岡山県では定評のあるT外科に受診して大腸内視鏡検査を予約した。
それが先月上旬のことである。
予約が立て込んでいて結局1ヶ月待ちと言うことになった。

私も含めて、一般的に医師は紺屋の白袴で自分の健康には無頓着である。
昼食を一緒に取る内科のT先生は現在80歳代だが、お尋ねしてみると大腸内視鏡検査は今まで一度もご自身は受けたことがないとおっしゃる。
しかし、私の経験だけでも4人のよく知っていたドクターが大腸ガンで命を落とした。
そのうちのお一人はまだ40歳代であった。
また、知り合いだった看護婦さんは20歳代で大腸ガンでなくなった。
やっぱり教科書に書いてあるように、50歳を過ぎれば一度は検査を受けておいた方が身のためである。

考えてみれば若い頃だっていろいろとリスクはあるのだが、歳を取ると定期検診などで強制的にいろいろな検査をされて、ちょっとでも異常値が出るとさらなる精密検査に追いやられる。
それは早期発見のためのやむを得ないことなのであるが、いろいろ仕事を抱えた生身の人間には非常にこたえる。

そういえばあれほど元気そうに見えるサザンの桑田佳祐氏も食道ガンがみつかって手術をした。

考え出すといろいろな悪いことが頭の中に浮かんでは消えていく。

もう予約もしてしまったのでじたばたしても仕方がなく、昨日から予定通りの検査食を食べ、下剤を大量の水とともに飲んで胃腸を空っぽにした。
検査は午後からだったので昼食も取らずに病院に向かった。
午後2時過ぎから検査開始。
右上側臥位で横になり、左腕に鎮静剤の静脈注射がなされた。
後のことは寝ていてわからない。

1時間少々安静にして、薬の作用が切れた頃に担当医から写真を見せられて説明があった。
ポリープ1個すら認められず、全くの正常所見であった。

めでたしめでたし。
コメント
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