なるさんの作品張り終わりとチュ－リップさんの下絵

昨日は野暮用で外出。帰ってからはずっとチュ－リップさんの下絵したり、うたた寝したり、何時に寝たか、何時に起きてたか？判らずじまい。

ひとまずやってた・・のアピ－ルはしたものの、慌ててアトリエに。てな具合。
今、その画像は消しちゃったんだけれど・・・昼間はあったんだけれど。
そんな中、なるさんのは張り終わった。ぺきぺきを1ｃｍのタイルと同じ高さにしてあるから、厚みが違うのだけれどすべてフラット。だから目地は明日。
って事は、チュ－リップさんの下絵に専念って事になった。


そしてこの作品に大事なアイテムも揃った。夜桜お七のCD。
では構想・・・・


男はふじの病で女はそれをずっと見守って来た。結婚はしていない。
いつ逝ってしまうか？毎日、毎日過ごしていた・・・
女は悟られまいと、気丈に接して尽くし、耐え、それでも一緒にいる事だけを喜びと感じ、その生活の小さい幸せの中で生き抜いて来た・・・・

それが前の日の晩、いつものように過ごしていたのに、朝、息を引き取っていた・・・
毅然と御通夜を終え、その晩にあれだけ淡々とした態度をしていた女が、

髪をばっさり切り、何故私より先に逝ってしまったのか・・・何故最後に、愛していると
言って行かなかったのか・・・、何故、何故・・・・

最後に一言くらい・・・しかし後追いなど女はしない。
凛とした態度で、女の命とも言える髪を落とす・・・そんな情景だったりする。

しかしここにはまだ続きがある。今のは女から見た絵。今度は、男サイドから。

男は、自分の病気を知っていた。しかし悟られないように毅然と振舞う女に、離れて行けとも言えず、残れとも言えず、ただその身を任せて月日が経っていた・・・・

自分が死んでしまった晩に、必ずこの藤棚に来る事を知っていた男は、その無念の魂を
藤に乗り移ったかのように、悲しみにふける女を守るように・・・・

その藤は女に触れる事無く・・・・分かり合えたのか？最後まで伝わらなかったのか？
それは知る由も無い・・・・そんな感じの作品が作りたいと思う。

凛とした女の人がちょっとだけ素に帰った瞬間にも、決意として貴方だけと髪を切る
ようにも、そしてこれっきりと最後の誓いにも見えて、次の人生を迎えるようにも・・

ただその絵になるか？は別としてそうなるような、それに近づきたいと思う。
とは言うものの、それはこの間の打ち合わせでは全くと言っていいほど、

出てはいなかったけれど、最後に見せて頂いたタッキ－の写真集に写っていたバックと
キ－ワ－ドの藤と見返り美人って言うのと俺の思う凛とした女の人って言うのを

ブレンドして出た結果がこう言う構想になった。

美人とは？ただ見かけだけならモデルを見ればいい。俺の思う美人とは？と考えたら
窮地に追い込まれても凛とした態度で自分を持っている人・・・そう思った。

チュ－リップさん？ご連絡待っています。