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ーSOMEWHEREーSOMEWHERE
2010年 アメリカ
ソフィア・コッポラ監督 スティーヴン・ドーフ(ジョニー・マルコ)エル・ファニング(クレオ)クリス・ポンティアス(サミー)ララ・スロートマン(レイラ)クリスティーナ・シャノン カリサ・シャノン アマンダ・アンカ エミリー・ケンパー ミシェル・モナハン ベニチオ・デル・トロ
【解説】
『ロスト・イン・トランスレーション』『マリー・アントワネット』のソフィア・コッポラが、映画スターの家族のきずなや孤独をセンチメンタルに描いた人間ドラマ。ロサンゼルスの有名なホテルで自堕落に暮らす俳優が、娘との久々の時間を過ごす中で自分を見つめ直すプロセスを映し出す。主演は、『ブレイド』のスティーヴン・ドーフと、ダコタ・ファニングの妹で『ベンジャミン・バトン数奇な人生』のエル・ファニング。美しい映像や音楽と共につづられる、父娘のさりげない交流と感情のうつろいに、心を洗われる。
【あらすじ】
ロサンゼルスのホテルで派手な暮らしを送るハリウッド・スターのジョニー・マルコ(スティーヴン・ドーフ)だが、別れた妻のもとで暮らしていた11歳の娘クレオ(エル・ファニング)をしばらくの間、預かることになる。騒々しい日常は一転、クレオとの楽しく穏やかな日々が過ぎていく。そして、再び離れ離れになる日が訪れるが……。(シネマトゥデイ)
【感想】
「ロストイントランスレーション」のような感じの映画です。
主人公はジョニー・マルコ(スティーヴン・ドーフ)。
ハリウッドスターで、LAのシャトーマーモントでホテル暮らしをしている。
ポールダンスの女の子の出前(そんなんあるのねえ!!)を頼んだり(それも2回も、途中で寝てしまうのに)、パーティで拾った女性とセックスを始めるけど、途中で寝たり…。
私は、こういう病気の人の話になるのかと思いました。
とにかく、彼は空虚で空っぽなのね。
そこに、娘がやって来る。
ティーンエージャーのクロエ(エル・ファニング)。
母親の都合で、父親であるジョニーに預けられたのだ。
彼女がサマーキャンプに行くまでの数週間、一緒に過ごすことになった。
ジョニーはイタリアの授賞式に招待され、クロエも同行する。
泊まるホテルはお部屋にプールが付いていました!!
表彰式には金熊賞ならぬ、金猫賞。
ユーモアたっぷりです。
父と娘。
甘い至福の時間はすぐに過ぎ、キャンプに送っていきます。
これも、途中ヘリに乗り替えたりして豪華です。
さすが、ハリウッドスターです。
その途中、クロエは「ママはなぜどこかに行ってしまったの?」と泣き出すシーンがあり、これが唯一感情が出ているシーンでした。
でも、ラスト、ジョニーが砂漠にすっくと立つシーン。
ジョニーも何か大きな決断をして、一歩踏み出すことにしたんだなあという余韻を残して終わりました。
エル・ファニングは自然な感じの美少女で、スリムな体で背も高く、とてもチャーミング。
この映画、エルのための映画と言って過言ではないと思いました。
この天使のような娘だからこそ、ジョニーも再び歩きだそうと思ったんだね。
この作品は、とてもソフィアらしい作品でした。
インタビューを読むと、子供の頃の経験が元になっているそうです。
そういう意味では、フランシス・フォード・コッポラ監督の娘・ソフィアにしか作れない作品と言えますね。