マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

シングストリート 未来への歌

2017-03-08 10:34:09 | 映画ーDVD

ーシングストリート 未来への歌ーSING STREET

2015年 アイルランド、イギリス 106分

 

監督・脚本=ジョン・カーニー キャスト=フェルディア・ウォルシュ=ピーロ (コナー) ルーシー・ボーイントン (ラフィーナ) マリア・ドイル・ケネディ (ペニー) エイダン・ギレン (ロバート) ジャック・レイナー(ブレンダン)

 

【解説】

『ONCE ダブリンの街角で』などで知られるジョン・カーニー監督の半自伝的青春ドラマ。1980年代のアイルランド・ダブリンを舞台に、さえない日々を送る14歳の少年が一目ぼれした少女を振り向かせるためバンドを組み、音楽活動に没頭する姿を描く。主題歌を、カーニー監督作『はじまりのうた』に出演したマルーン5のアダム・レヴィーンが担当。音楽がつなぐ出会いや少年たちの青春を、デュラン・デュラン、ザ・クラッシュ、ザ・ジャムなど当時のヒット曲が彩る。

 

【あらすじ】

1985年、ダブリン。両親の離婚やいじめで暗い日々を過ごすコナー(フェルディア・ウォルシュ=ピーロ)は、音楽好きな兄と一緒にロンドンのミュージックビデオを見ることが唯一の楽しみという14歳。ある日、ラフィナ(ルーシー・ボーイントン)を見掛け瞬く間に恋に落ちた彼は、思わず「僕のバンドのPVに出ない?」と口走ってしまう。慌ててバンドを組んだコナーは彼女を振り向かせようと、クールなPVを撮るため音楽活動に奔走する。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

女の子に振り向いてもらいたくて音楽を始めた、というのはよく聞く話。

この作品の主人公コナー(フェルディア・ウォルシュ=ピーロ)もそうでした。

学校の前の家のステップに佇む一人の少女ラフィナ(ルーシー・ボーイントン)。

ラフィナを見たその時、コナーの脳にはビビッと電流が走ったのでしょう。

次の瞬間、コナーは彼女に近寄り「僕のバンドのMV(ミュージックビデオ)に出てくれない?」と言っていました。

自分のバンドなんてないし、自分は細々と曲を作っているだけで、演奏経験もないのに!!

 

コナーは1985年のダブリンに暮らす中学生。

兄と姉、両親の5人暮らしだが、不況で父は失業中、母のパートの収入が一家の収入源だった。

兄ブレンダン(ジャック・レイナー)は大学をやめてニートになっているし、両親は不仲で離婚へ向けての協議中。

コナーは、今の私立中学をやめて、授業料の安い中学に転校するように言われた。

転校した中学の名前が「シングストリート」。

はっきり言って、荒れた中学。

おまけに校長が独善的で暴力的という、最悪の中学だった。

 

ラフィナは、シングストリート中学の向かえにある孤児院に暮らしていて、モデルになることを夢見ている。

ラフィナには年のずっと上の恋人がいたが、コナーは気にしない。

 

急遽、友達とバンド仲間集めをして「シングストリート」というバンドを結成。

どうにかMVの作成というところまでこぎつけた。

ラフィナも約束の場所に現れ、MVを取り始める。

 

個性的なバンド仲間が集まり、音楽への増資も深まり、オリジナル曲も増えていった。

その指導的な役割を果たしたのが、引きこもりニートの兄ブレンダン。

貧しさのために、自分の夢を諦めてしまったブレンダンが、コナーに教示するところがとても素敵です。

ここが見所という感じです。

 

ラフィナは恋人とロンドンへ行くが、失敗してまた帰ってきた。

コナーは学校での演奏し、校長の非難をする歌を披露して演奏会は大混乱に。

 

そしてコナーとラフィナはブレンダンに手伝ってもらって、おじいちゃんが残した船に乗ってロンドンを目指す。

 

10代の初々しい船出のラストです。

 

とても希望のもてる力強いラストでした。

ジョン・カーニー監督は「ONCE ダブリンの街角で」も「はじまりのうた」もハッピーエンドにはならなかったけど、この作品は爽やかなラストで、とても良かったと思いました。



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