ーシークレット・アイズーSECRET IN THEIR EYES
2015年 アメリカ 111分
監督・脚本=ビリー・レイ キャスト=キウェテル・イジョフォー (レイ・カステン) ニコール・キッドマン (クレア・スローン) ジュリア・ロバーツ (ジェシカ・“ジェス”・コブ) アルフレッド・モリナ (マーティン・モラレス)
【解説】
第82回アカデミー賞外国語映画賞に輝いた『瞳の奥の秘密』を基にしたサスペンス。13年前の未解決殺人事件を解決すべく、捜査員たちが再会し、その後思わぬ真相にたどり着く姿を描く。監督は『ニュースの天才』などのビリー・レイ。『それでも夜は明ける』のキウェテル・イジョフォー、『エリン・ブロコビッチ』などのジュリア・ロバーツ、『めぐりあう時間たち』などのニコール・キッドマンら豪華キャスト陣が共演する。
【あらすじ】
2002年のロサンゼルス。FBI捜査官レイ(キウェテル・イジョフォー)は、ある殺人現場へと急行する。そこで彼は、被害者がテロ対策合同捜査班での相棒で良き友人のジェス(ジュリア・ロバーツ)のまな娘であることを知ってがく然とする。エリート検事補のクレア(ニコール・キッドマン)と捜査にあたるレイは、容疑者の特定に成功。しかし、FBIの内部事情が絡んだことから真相は葬り去られて未解決に終わってしまう。そして13年後……。(シネマトゥデイ)
【感想】
第82回アカデミー賞外国語映画賞に輝いたアルゼンチン映画『瞳の奥の秘密』を基にした作品だそうです。
私はオリジナルを見ていないので比べることはできませんが、わかりやすく面白かったです。
元FBI捜査官レイ(キウェテル・イジョフォー)、1枚の写真を握りしめ、パソコンの画面に現れる前科者の写真とにらめっこをしている。
一人の写真が目に止まり、それを持ってかつての職場へ乗り込んだ。
そこは13年前に去った職場。
同僚のジェス(ジュリア・ロバーツ)や上司のクレア(ニコール・キッドマン)がいた。
当時検事補だったクレアは、堂々とした検事になっていた。
13年前、クレアはFBIに赴任して、当時捜査員だったレイの上司ととて赴任してきた。
緊急出動がかかり、殺人現場に乗り込んだレイのチーム。
ゴミ箱の中に無残な死体で横たわったいたのは、同僚のジェスの愛娘だった。
犯人は分からない。
捜査を進めるにもかかわらず、ことごとく妨害が入る。
上からも捜査打ち切りという方針になった。
命令を無視する形で犯人を追い続けるレイ。
とうとう犯人を見つけ、任意同行し、クレアとともに尋問して自白に導いたが、その犯人がテロ組織の情報屋ということで釈放された。
そのことが原因で、FBIをやめて民間人となったレイ。
それでもあきらめず、釈放された犯人を追っていたのだ。
犯人の写真を見たジェスからは意外な答え。
ジェスは釈放から間もなく犯人を見つけ、射殺して庭の片隅に埋めたというのだ。
☆ネタバレ
ジェス親子の愛情と、レイのクレアに対する秘めた愛がこの殺伐とした殺人事件の重要なモチーフになっています。
クレアは当時婚約中で、レイはいろんな劣等感から告白できなかったのです。
その二つの愛が13年経ってどうなっているのか、というのが見どころになっています。
ジェスは、犯人を殺さずに自分の家の納屋の中に閉じ込めて、終身刑を受けさせていたのでした。
そして、この後衝撃の結末となるのですが、この結末は少し疑問に思いました。
でも、愛する娘を殺された母親にとって、あるいは、恋しい思いを封じ込めた男にとって、13年が長いか短いか、見終わった後の余韻も楽しめると思います。
N.キッドマンとJ.ロバーツの熱演が良かったです、
でも『瞳の奥の秘密』のほうが数段上だったような気がしますね。
奥深い観察眼と衝撃の結末が忘れられません。
ようさんにもおススメします。
いろいろ比較できて面白かったです。
確かに、「瞳の中の秘密」の方が、作品として深かったですね。
いい作品だと思いました。