はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

愉快なふたり

2014-02-19 02:23:41 | アカショウビンのつぶやき

私が関わっている、コミュニティFMのラジオ番組
「心のメモ帖」に、初のドイツ人ご夫妻の登場です。

何回かこの番組に出演された、てるよさんの紹介です。
「おはようござーいまーす」
と、ひとなつこい笑顔の、
フランクさんと奥さまのともこさんは来られました。

番組のテーマは「ドイツからみた日本」です。
シリーズで4作品を作らせて頂きました。
鋭い目で日本の?? と思われるところを
率直にお話くださいました。

ドイツ人ですが、まず英語で話し、
それをともこ夫人が日本語に訳して…と言う形になりました。

私も編集のO氏も、英語は苦手…

編集は大変でした。


片言の日本語も交えて、パソコンの画面を見ながら
O氏と相談するフランクさん。

4作品ができあがったときは、とうとう嬉しくてダンスが…
番組の中に収録したリクエスト曲にあわせて、実に楽しそうに



本当に陽気なフランクさんご夫妻でした。
初めの計画では、日本語バージョンとドイツ語バージョンを作りたい
とのご希望でしたが、外国語が苦手なアカショウビンとO氏には
ちょっと無理。
残念ですが日本語バージョンだけを完成させることにしました。

時間があれば、続編も考えましたが、
3月には福岡に移転するフランクさん
「番組を作りにまた来ますよ」と明るく手を振り、お帰りになりました。

ボランティアパーソナリティを初めて9年。
こんな楽しい取材は初めてでした。
有難うフランクさん。

10代に見習う

2014-02-19 01:49:47 | ペン&ぺん


 ソチ五輪で、連日深夜までテレビ観戦し寝不足の方が多いのでは。私もその一人。今まで男子のフィギュアスケートに関心はなかったが、やはり羽生結弦選手(19)らが気になり、夜更かしが続く。団体戦ではロシアの〝皇帝〟エフゲニー・プルシェンコ選手(31)を上回る圧巻の滑り。個人戦のショートプログラム(SP)でも素晴らしいパフォーマンスを見せ、ついに今五輪で日本に初の金メダルをもたらしてくれた。
 スノーボード男子ハーフパイプでも銀メダルの平野歩夢が15歳、銅メダルの平岡卓が18歳。両選手はあんなに高く舞い上がり、怖くないのか。しかも空中で体を左右にひねって、回転。厳しい条件の技をクリアしなければならぬ。着地に失敗したら、大けがもありえる。あの度胸と平衡感覚は感心するばかり。次の冬期五輪がとても楽しみだ。惰眠をむさぼる私の2人の娘(高2、中2)はどう感じているのか。
 さて3月21日、第86回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)が開幕する。県内からは上村学園と大島の2高が出場、当然部員も在校生も10代。選手たちは大舞台に向けていっそう気を引き締め、アルプススタンドから見守る応援団やブラスバンドの練習にもいっそう力が入る。
 センバツ担当の土田暁彦記者(29)によると、両高の部員や監督らも快く対応してくれ、元気をもらっている。土田記者も元高校球児だから、練習で手を抜けば見抜く。私も小中高校と柔道漬けで大きな大会にも出た。だから世界のトップ選手でも五輪という大舞台にのまれ、実力を出し切れないのは分かる気がする。ソチ五輪でもそんなシーンが幾つもあった。
 球児たちは学校や郷土の期待を一身に受け、重圧もあるだろうが、思いっきりプレーしてきてほしい。きつい練習は、大舞台でうそをつかない。
  鹿児島支局長 三嶋祐一郎 2014/2/17 毎日新聞鹿児島版掲載

死をみつめて

2014-02-19 01:42:45 | はがき随筆
 Mさんが友人に誘われて拙寺で毎週早朝に行われている「土曜礼拝」に来るようになってから、間もなく1年になる。でも、50半ばのMさんが、がんを患って余命幾ばくもないことを知ったのはつい最近のことで、既に肺に転移しているとのこと。
 一緒に読経した後、私は「歎異抄」を題材に約50分の法話をしているが、彼女は食い入るように聴聞する。そして明るく「寺に来ると心が落ち着きます」と言う。死は人生の終焉ではない。「ただ念仏して、弥陀に助けられまいらすべし」という、親鸞の言葉をかみ締めて、彼女の最期を共有したい。
  志布志市 一木法明 2014/2/17 毎日新聞鹿児島版掲載

青春の頃

2014-02-19 01:00:36 | はがき随筆
 私が40代の頃、小4と小2の兄弟に高3まで書道を教えた。毎年、賀状が届くので、はがき随筆文集と自筆の絵を送った。
 その後、携帯を入れたら、何と兵庫県で受信。「今、高校生引率で旅行中です。文集は毎日読んで涙が出ます。帰宅したら、京都土産を持参します」と。
 2人共、高校教師で活躍中。約束の夕方5時。鹿児島市から元気はつらつで来宅。心恥ずかしく、戸惑うことしきり。懐かしい青春の頃の思い出話は尽きない。仏壇に一礼帰路へ。そば粉、玄米、野菜を車上に笑顔で別れの握手。
 余韻は爽やかな風と共に。
  肝付町 鳥取部京子 2014/2/16 毎日新聞鹿児島版掲載

寿司桶

2014-02-19 00:52:13 | はがき随筆
 娘が小学6年の時、私の誕生日に寿司桶をプレゼントしてくれた。今年は、それで恵方巻きを10本作り、ご近所や知人に食べていただきよろこばれたこと、寿司桶を選ぶなんて冷めた小学生だよねと娘にメールした。
 詳細は覚えてないけど、抱えて帰った記憶はあります。冷めた性格は子供の頃から筋金入りだったんですネとの返信。
 24年前、包みを抱えて帰宅し、店のおばちゃんが「感心だね~」と褒めてくれたとほほ笑んでた。子供の僅かな小遣いをためてプレゼントしてくれたであろう寿司桶は、私の一生ものとなった。
  垂水市 竹之内政子 2014/2/15 毎日新聞鹿児島版掲載