はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

FMラジオ仲間の懇親会…

2014-02-08 22:55:55 | アカショウビンのつぶやき
 今日は、昨日とうってかわっての、ぽかぽか日和。
夕べはダウンコートやカイロを用意してたのに、
慌てて軽い物に変更。
場所は隣町の肝付町にある「温泉ドーム」。
 
 私がボランティアパーソナリティとして関わっている、
コミュニティーFM・FMかのやの懇親会でした。
 大変な下戸のアカショウビンは、
このような席は遠慮するんですが、訳あって今日は参加しました。


さすがに多士済々、皆さんのお話にふむふむとうなずくばかりのアカショウビンでした。


司会は、FMかのやのスタッフ・ねこすけさんとららちゃん。


FMかのやの局長さん。何とか今年も頑張れそうです…と。
財政事情は厳しいようです。


大雪の東京から駆けつけてくださいました。最後に飛んだ飛行機に乗れたそうです。


鹿屋体育大学のK教授。


さつま狂句を担当する、ひだかやんぶしさん。味がありますねえ。


こちらは、セラピスト。


アカショウビンの番組「心のメモ帖」になくてはならぬ、
編集者O氏です。
8年間お世話になりました。

今年いっぱいでアカショウビンは
ボランティアを卒業することにしました。
80歳が限界でした。

誰か、あとを継いでくれないかなあ

奇妙な年賀状

2014-02-08 22:28:55 | はがき随筆
 松の内も過ぎて、年賀状を整理していたら、心当たりのない賀状を見つけた。横浜のSさんだ。私は横浜に長年いたので、知り合いも多い。何か関わりのあった方と勘違いし、礼状を出したが、どうも腑に落ちない。
 実は2年前にも同じ経験をした。見知らぬ女性からの賀状で、先方に電話したら、向こうも驚いた。「調べてみます。送り返してください」と言われた。
 後日、横浜の知人から「義母から印刷を頼まれ、宛先を間違えた」と謝罪された。そうだ。2年前の賀状もSさんだった。「またやったね」といえば、知人も頭をかくに違いない。
  鹿児島市 田中健一郎 2014/2/8 毎日新聞鹿児島版掲載

楽しいいきさつ

2014-02-08 22:22:57 | はがき随筆
 デザートにプリンを出すと随友2人は極上物だという。「実は」といきさつを話すと2人は笑いころげ随筆に書けという。
 私の拙本のお祝いに歌の結社のNさんから贈り物が届いた。お会いしたこともない大先輩からこんなにいただけないと思い、サツマイモなどを送らせてもらった。すると孫も喜びましたと、またお礼をくださった。恐縮して私は畑の渋柿を「干し柿にしてください」と送った。
 さて、年末。おいしい干し柿ができて少しずつ食べるのが楽しみです、とプリンを送ってくださった。申し訳なく畑のきんかんを送らせていただいた。
  霧島市 秋峯いくよ 2014/2/7 毎日新聞鹿児島版掲載

星くずを碁石に

2014-02-08 22:16:27 | はがき随筆
 飄飄を献上したい友がいた。碁敵の1人であった。彼は対戦に勝つと、私をお弱い方と冷やかし、負けると、負けてやったぞとのたもうた。屈託ない笑いが持ち味だった。
 そんなひょうきんさの陰で彼の体に異変が生じていた。
 採光のよい病室に見舞った。彼は退院も近い、と明るく演じてくれ、艶話まで披露した。
 しかし、心配をかけまいとする試をあざ笑うかにように病は進んでいった。
 あっさりと彼は投了した。そこが天国なら、多分、星くずを集め、白黒の石をこさえているだろうな。待っていろよ。
  出水市 松尾繁 2014/2/6 毎日新聞鹿児島版掲載

おさい銭

2014-02-08 22:09:12 | はがき随筆
 日めくりカレンダーに「百円玉一ッぽんと投げて手を合わす。お願い事の多い事」とある。
 確かに。近くのお寺と神社の掛け持ち。願い事は商売繁盛、家内安全、宝くじが当たりますようにと盛りだくさん。
 一時体調を壊し、仕事を辞めた事もあったが、再稼働し商売も繁盛。御利益ありだが、宝くじだけが今年も下1桁だけの8枚2400円なり。「今年こそ」と連番、タテバラと頭をひねったのに。神様と仏様もむっかしいらしい。「いつの日か」を夢みて毎回買うことにする。おさい銭、消費税と共にアップするか、願い事を少なくするか。
  阿久根市 的場豊子 2014/2/5 毎日新聞鹿児島版掲載

「心の傷」

2014-02-08 22:07:36 | 岩国エッセイサロンより
2014年2月 8日 (土)


岩国市  会 員   山本 一

 同年配の仲間数人での忘年会で、お開きが午後11時ごろになった。お酒を飲まないマイカーの女性に「乗せて」とつい言ってしまった。乗車時、先客の便乗者があることを知り「やめようか」と迷ったが何も言わない。帰宅したら午前0時を過ぎていた。彼女は遠方なので1時近くになっただろう。申し訳ない。
 これまで「乗せてほしい」と自分から女性に頼んだことはなかった。膝痛で思うように歩けない。気力が弱り、つい安易に流れた。迷惑をかけたと思うようなことをしてしまうと、いつまでも心の隅がうずく。時々思い出してはつらくなる。
   (2014.02.08 毎日新聞「はがき随筆」掲載)岩国エッセイサロンより転載

心和む節分の願掛け

2014-02-08 07:32:19 | 岩国エッセイサロンより
2014年2月 7日 (金)


    岩国市  会 員  片山 清勝

 節分の夜、誰にも見られず、四つつじの真ん中に、年の数だけ豆を紙に包んで置くと願いがかなう。子どもの頃、祖母から聞いた節分のまじないだ。
 引っ越してきた家の前の小さなつじに、初めは10個ほどだった。願いがかなったのか、その数は少なくなり昨年は1個。
 今年もドアをそっと開けた。あった、2個。それは、これまでの無造作な置き方と違い、むつまじく寄り添うように置かれている。
 同じ願いを、真っ白な紙に包む2人の姿が目に浮かぶ。その包みを朝日が優しく照らしている。きっと願いはかなう、そう思った。
 各地の観光化した豆まきや恵方巻きを食べるなど節分行事も子どもの頃に比べ大きく変化した。
 そんな時代変化の中で、願掛けの風習が続いていることに驚く。裏通りの小さなつじだから、神秘的なことが続いているのかもしれない。そう思うと、驚きながらも、何か安堵する気持ちになる。 

   (2014.02.07 中国新聞「広場」掲載)岩国エッセイサロンより転載