夫の退職記念にヨーロッパに行き、
登山列車でスイスのユングフラウヨッホを目指した。
標高も高く、急ぎ足で歩こうものなら心臓がドキドキ。
「これが高山病?」と初体験。
展望台でホットチョコレートを飲みながら間近に見るアイガー、メンヒ、ユングフラウヨッホのベルナーオーバーランドの3山に圧倒された。アレッジ氷河も目の当たりにできた。
車窓から雪山をシュプールを描きながら滑走するスキーヤーを眺め帰途に就く。
幸運にも私たちは雲一つない青空に恵まれ、
素晴らしい景色に、まるで1枚の絵画の中に溶け込んだかのような錯覚さえ覚えた。
鹿屋市 中鶴裕子 2014/2/4 毎日新聞鹿児島版掲載