kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

二匹目のドジョウ

2019-01-17 06:24:43 | 日記
東証の発表によると空売り比率40%越えが15日で26日連続となる
など日経平均が2万円を越えVIX指数が低下傾向を示しているにも
拘わらず尚も投資家の間では短期的にはまだ株安への警戒感が強
いようです。騰落レシオも15日現在で68.87%にとどまり売られ
過ぎの目途である80%をかなり下回る水準です。

もっとも投資家の警戒心が強く売られ過ぎの状態が今後も続けば
少しでも好材料が出てくれば買戻しを巻き込んだ大きな反発も期
待できるという見方もあります。持続力はなくとも追い風参考記
録での予想外の高値もあるかもしれません。大発会を底にした急
反発も昨年12月の下げ過ぎが背景にあります。

日本でも米国に続き今後決算発表が本格化しますが、その前哨戦
との見方もあった安川電機の決算は今期2度目の下方修正でしたが
株価は決算発表後の2営業日で8.5%上昇しました。市場はいわゆ
る悪材料出尽くしで反応しました。

しかし今後発表が本格化する決算で同様の反応になるかどうかは
予断を許しません。安川電機の場合昨年1月18日の高値6120円か
ら今年の大発会の安値2426円まで下げました。この1年間で株価
は高値から6割も下がりました。

会社側は2019年2月期も大幅増益見通しを出していたにも拘わら
ず株価は一時的な反発はありましたが、2018年2月以降は見事な
右肩下がりのチャートを描いていました。株価は会社側の発表を
鵜呑みにせず業績の未達成を予見していたようです。安川電機が
属している設備投資関連の分野では受注動向から既に将来の業績
予想がつけやすいかったのかもしれません。

日経平均は大発会の1万9516円から15日には1000円上昇していま
す。個別銘柄でも多かれ少なかれ水準訂正している銘柄は多くな
っています。超割安の水準から割安へと評価が上昇した格好です。
また外需関連の代表格であり景気敏感株との側面も併せ持つ自動
車株の代表格のトヨタやホンダのチャートを見ればこの1週間で
水準が急激に切り上がったことが分かります。

今後の決算発表での株価の動きのポイントは株価水準と市場がま
だ織り込み切れていない材料を持ち合わせているかどうかです。
またオリンパスの急騰は物言う株主の代表格のファンドから取締
役を向かい入れるという日本企業では珍しい新たな取り組みがサ
プライズだったからです。決算以外での材料も株価を刺激しそう
です。もっともそう簡単に第2のオリンパスは見つかりません。
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米国市場の発するシグナル

2019-01-16 06:17:29 | 日記
今週の東京市場は先週の勢いを持続して一段高へと向かうのかそれ
とも再び2万円割れの場面があるのか。大発会が大幅安だった東京
市場は米国株高の支援もあり先週は2万円回復から一段高となり市
場関係者も一息ついた格好です。3連休明けの15日も前日の米国株
の下げから事前の予想では軟調な展開も予想されました。寄り付き
こそ下げて始まりましたが、その後急上昇しました。午後も2万
500円台で底堅い展開のまま引けました。

しかしこのまま2万1000円回復から一段高に進むかどうかは、これ
からスタートする決算発表が今後の相場のカギを握りそうです。米
国株に関しては一部には大幅減税効果の剥落と米中貿易戦争の影響
から市場予想に届かない可能性があり株価はまだ十分織り込んでい
ないとの指摘もあります。アップルの大幅下方修正は他の企業にも
広がる可能性があると警戒する見方もあるようです。

昨年12月の中国の貿易は輸出、輸入ともマイナスに転じています。
今や中国経済の減速は誰の目にも明らかです。中国当局も貿易戦争
の悪影響を少しでも緩和しようと景気刺激策を相次いで打ち出して
います。市場の一部には今後景気刺激策の効果が出てきて中国景気
は持ち直すという見通しもあります。

昨年12月の世界的な株安は世界景気失速不安の高まりとFRBと市場
との景気認識の違いが原因とも言われていました。年明け以降パウ
エル議長の講演でFRBが市場の見方に近い景気認識を出したために
一旦市場は落ち着きを取り戻しました。

しかしこれで世界の景気が減速から持ち直すかどうかは現時点で何
とも言えません。やはり当面のカギを握るのは米中貿易戦争が鎮静
化の方向に向かうかどうかです。昨年まで中国経済が失速しても米
国経済は大幅減税の恩恵もあり当面好調が続くと言われていました。

確かに雇用統計の結果からは米国経済が依然好調を維持していると
いう見方を疑う余地はありません。しかし製造業PMIからは違った
シグナルが出ています。雇用指数は遅行指標と言われてるだけに今
後は米国経済の減速が雇用統計にも出てくるという見方もあるよう
です。今後は企業業績面から景気の本当の姿が出てくるかもしれま
せん。

米国市場の写真相場である東京市場の事ですから日本株の行方はや
はり米国株が握っています。米国株に比べて日本株の戻りが鈍いよ
うに感じますが、ドル建て日経平均は円建てよりも2%ほど多く戻
しています。海外投資家は日本の投資家ほど日本株が割安でないと
考えているかもしれません。いずれにしても日本株の今後は米国株
次第です。当面は米国市場の発するシグナルが重要になります。
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消費関連も例外にあらず

2019-01-14 12:40:13 | 日記
※ 15日所用のため一日早く更新します。

大発会が大幅安でスタートした2019年相場でしたが、米国株の反発
もあり先週は一息ついた格好でした。市場がもっと注目している米
中貿易交渉の結論はもう少し先になりそうで株式市場が反応するの
はまだ早いようです。

一部には米国株の先週の反発はパウエル議長が金融政策でハト派的
姿勢に転じたことが大きな要因でしたが、米中貿易交渉で何らかの
解決策が講じられるという期待も支えになったようです。

もっとも投資家の多くはまだ手探り状態です。戻り売りもそれなり
に出ています。10月以降の下げ分をどこまで戻せるのか、まだまだ
半信半疑のようです。

先週日経平均が大きく反発した中で消費関連銘柄の弱さが目立ちま
した。11日は小売りでは良品計画(6月高値からの下落率44%)や
ウエルシア(同36%)が安値を更新、化粧品のコーセー(同26%)
資生堂(同35%)など昨年6月高値銘柄の下げが年明け以降鮮明です。

世界景気の鈍化が個人消費にも影響するという記事が11日付の経済
紙に掲載されましたが、消費関連銘柄安の日本だけでなく欧米市場
でも同様な流れのようです。特に東京市場では中国人観光客などが
日本製の化粧品を爆買いする傾向が強くなり人気を集めました。

昨年は米中貿易戦争の先行きが読めず自動車や電機それに機械銘柄
などは春以降下落が目立ちました。そんな市場にあってインバウン
ド特需もあり業績好調な消費関連銘柄は安心して買える数少ない業
種でした。結果的に指標面から割高感の強い水準まで買い上げられ
ました。

しかし米中貿易戦争が一向に鎮静化しない状況で消費環境への悪影
響が懸念され関連銘柄は一転下落トレンドに転じました。消費関連
はここ数年株価が大きく上昇し、しかもまだ投資家が含み益を抱え
ていることもあり利益確定売りが年明け以降も続いているようです。

訪日観光客が土産で購入した日本の化粧品はクオリティの高さから
帰国後もリピーターとなり中国などアジアなどの人達から支持が今
後も続きそうです。目先は中国経済の減速懸念などから日用品の購
買も陰りが出ると懸念され消費財銘柄は年明け以降下げが目立ちま
す。

しかしmade in Japanの信頼が揺らがない限りいずれは懸念材料も
払拭される場面も出てくるでしょう。当面は需給関係悪化で下値不
安が消えないかもしれませんが、また表舞台に戻ってくる可能性は
ありそうです。

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円相場が気になる

2019-01-11 06:07:58 | 日記
相場の最悪の場面は出しましたが、警戒心は意外に強いようです。
やはりそれは高止まりする円相場に原因があるようです。今週の
日経平均は大納会の終値ベース(2万14円)を超えた水準で推移し
ています。しかし円相場は今週108円台で推移しています。年末時
点の110円台から2円程度の円高水準です。企業の想定為替レート
109円台を下回っていることから輸出企業の1~3月期業績への懸念
は続いています。

例年この時期は今期業績の下方修正懸念に加え来期業績見通しに
市場の関心が高まります。このまま110円割れから一段と円高が
進み高止まりするようだったら来期の想定レートは105円に設定
する企業が続出する可能性が高まります。そうなると来期業績が
減益に転じる懸念もあり日経平均の上値を抑える要因になります。

目先は米国株の反発がリードする形で売られ過ぎの反動で指数は
しばらくは上昇するかもしれません。しかし9日は薬品や食品な
ど「ディフェンシブ銘柄」への買いが目立ちました。景気敏感株
や輸出関連銘柄の反発は短命に終わる可能性もあります。ディフ
ェンシブ銘柄主導の相場では2万1000円程度が戻りの目途になっ
てしまうかもしれません。

投資家の過度な不安心理はVIX指数の低下に象徴されるようによ
うに低下しましたが、もう一度2万円割れを試す展開が3月まで
にあるかもしれません。私の記憶では確定申告期間(2月中旬か
ら3月中旬まで)に日経平均は安値を付ける傾向があるように思
えます。

大発会が当面の底だったとしたら戻りを試す期間は短ければ4週
間、永くても6週間程度でしょうか。節分天井は既に過去のアノ
マリーだとしても過去1年を振り返っても2万4129円(1月23日)
2万4448円(10月2日)2万2698円(12月2日)と月末、月初に高
値を付ける傾向があります。

相場ですから過去の延長戦が未来に絶対繋がる訳ではありません
が上値には12月に売り損なった投資家のヤレヤレの売りが待ち構
えていると考えた方が良さそうです。勿論市場の投資環境が予想
以上に好転すればこの予想は幻に終わる可能性もあります。

最後は投資家それぞれの判断に委ねるしかありません。何といっ
ても投資は自己責任だからです。他人の見方はあくまで参考意見
程度に考えておくべきです。12月の急落が売られ過ぎだったとし
ても現実問題としてしこりを作ってしまったことは事実です。
ここは期待とは別にもう一度冷静に相場環境を点検すべきです。

12から14日の更新はお休みします。
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見切り千両

2019-01-10 05:25:53 | 日記
東京市場は年末から大発会までのお先真っ暗という状況から7日以降
急回復しています。結果的には大発会の下げが相場の二番底になっ
た格好です。信用評価損益が2割前後のマイナスになると底入れが
近いという経験則が今回も当てはなりました。今後の参考指標とし
て有効かもしれません。

一方クリスマス暴落で一部の投資家は追証発生から持ち株処分を迫
られました。投資は常々自己責任と言いますが、一番苦しい時に耐
え忍べるかどうかが明暗を分けます。またネット記事に出ていまし
たが、「売り出し価格1500円で10万6600株(約1億6000万円分)を
購入した投資家のたけしさんは1449円ですべて売却しました。

結果的に約500万円の損失を出しました。本人は持ち続けることの
方がストレスと話しています。投資額が少額ならまた違った判断も
出来るでしょうが流石に1億円を越える投資になると百戦錬磨の投
資家と言えども心中穏やかではないのでしょう。相場の世界では
「見切り千両」という格言もあります。この世界で長く取引する
うちには上がるという思惑が外れることもあります。

投資の世界では失敗はつきものです。重要なのは小さな失敗は仕方
ないけど大きな失敗は出来るだけ避けなければなりません。投資成
績が上がらないのは1回の大きな損失がそれまで積み上げてきた利
益を帳消しにしてしまうことです。投資家なら誰だって損失は出し
たくはありません。例え金額が小さくとも同様です。

損切りした銘柄がその後上昇して持続していれば結果的に利益だっ
たというケースもあるでしょう。しかし失敗した投資で大きなスト
レスを抱えるとすれば売却して心機一転も悪くはありません。損失
は最小限に利益は最大限に投資家が肝に銘じなければならない重要
なことです。

もし長く続いた強気相場に転機が訪れたとしたなら基本は戻り売り
です。例え自分の買値に届かなくても結論は同じです。幸運にも心
配は杞憂に終り高値を更新するようになれば持ち株のいくつかは利
益が出るでしょう。ある意味損切りほど難しい判断はありません。
さて皆さんはどんな投資判断をするでしょう。
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