順調な滑り出しだった米企業の決算発表でしたがそんな楽観ムード
に水を差したのは28日に決算発表したキャタピラーとエヌビディア
の2社でした。キャタピラーは中国関連銘柄であり世界の景気敏感
株の代表格です。
中国景気の悪化は既に伝えられていましたから昨年のクリスマス暴
落の下げで一旦は悪材料をある程度織り込んだとみられていました。
ここまで下げ幅が大きくなったのは業績悪の織り込みが足りなかっ
たのでしょうか。それとも28日の下げ幅の大きさは10~12月期だけ
でなく1~3月期も厳しいとの見方なのでしょうか。
中国政府は米中貿易戦争で下押し懸念が消えない景気対策として鉄
道建設などインフラ投資を加速しています。キャタピラー社にも恩
恵は及ぶ筈ですが、今後の株価の推移を見守りましょう。
キャタピラーの業績下方修正は予想以上の数字でしたが、それ以上
にエヌビディアの下方修正は市場にショックを与えたようです。先
週には同じ半導体銘柄のラムリサーチやテキサスインスツルメンツ
ザイリンクスが市場予想を超える決算を支えに米株高のリード役に
なりかけていただけに一気に市場に警戒心が広がりました。
米国のインフラ関連銘柄だけでなく半導体関連銘柄にも貿易戦争の
悪影響が広がってきたことで市場は改めて警戒ムードになったよう
です。昨年初めには業績の落ち込みが少なく今後も右肩上がりの成
長が続くというスーパーサイクル論が市場で賛美されていましたか
らその反動がまだ続いているのでしょうか。半導体関連にはついて
は強気と弱気が交差して今後も値動きが大きくなりそうです。
30、31日に開かれる米中貿易協議は知財やハイテク分野での米中両
国の隔たりが大きく楽観できないという見方も出ています。中国側
も対米貿易赤字縮小策に関しては大幅な譲歩案を既に示しています
が、国の競争力に直結する知財やハイテク分野での譲歩は現状では
かなり大きな壁です。
中国に加えここにきて米国企業にも貿易戦争の影響が業績に影を落
としてきただけに双方とも何らかの妥結点を見出したいところです
が、国同士の協議は最後までもつれます。「貿易戦争の勝者は居な
い」という言葉が改めて再認識されますが、現実には米中の先端ハ
イテク分野の争いが激しくなっています。軍事分野にも転用できる
ハイテク分野の争いは米中とも簡単には妥協できないということで
しょう。現時点では先行き明るい見通しはまだ見えてきません。
に水を差したのは28日に決算発表したキャタピラーとエヌビディア
の2社でした。キャタピラーは中国関連銘柄であり世界の景気敏感
株の代表格です。
中国景気の悪化は既に伝えられていましたから昨年のクリスマス暴
落の下げで一旦は悪材料をある程度織り込んだとみられていました。
ここまで下げ幅が大きくなったのは業績悪の織り込みが足りなかっ
たのでしょうか。それとも28日の下げ幅の大きさは10~12月期だけ
でなく1~3月期も厳しいとの見方なのでしょうか。
中国政府は米中貿易戦争で下押し懸念が消えない景気対策として鉄
道建設などインフラ投資を加速しています。キャタピラー社にも恩
恵は及ぶ筈ですが、今後の株価の推移を見守りましょう。
キャタピラーの業績下方修正は予想以上の数字でしたが、それ以上
にエヌビディアの下方修正は市場にショックを与えたようです。先
週には同じ半導体銘柄のラムリサーチやテキサスインスツルメンツ
ザイリンクスが市場予想を超える決算を支えに米株高のリード役に
なりかけていただけに一気に市場に警戒心が広がりました。
米国のインフラ関連銘柄だけでなく半導体関連銘柄にも貿易戦争の
悪影響が広がってきたことで市場は改めて警戒ムードになったよう
です。昨年初めには業績の落ち込みが少なく今後も右肩上がりの成
長が続くというスーパーサイクル論が市場で賛美されていましたか
らその反動がまだ続いているのでしょうか。半導体関連にはついて
は強気と弱気が交差して今後も値動きが大きくなりそうです。
30、31日に開かれる米中貿易協議は知財やハイテク分野での米中両
国の隔たりが大きく楽観できないという見方も出ています。中国側
も対米貿易赤字縮小策に関しては大幅な譲歩案を既に示しています
が、国の競争力に直結する知財やハイテク分野での譲歩は現状では
かなり大きな壁です。
中国に加えここにきて米国企業にも貿易戦争の影響が業績に影を落
としてきただけに双方とも何らかの妥結点を見出したいところです
が、国同士の協議は最後までもつれます。「貿易戦争の勝者は居な
い」という言葉が改めて再認識されますが、現実には米中の先端ハ
イテク分野の争いが激しくなっています。軍事分野にも転用できる
ハイテク分野の争いは米中とも簡単には妥協できないということで
しょう。現時点では先行き明るい見通しはまだ見えてきません。