kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

FOMC前の試練

2019-01-29 06:13:01 | 日記
今週の東京市場は心理的な2万1000円を回復できるのでしょうか。
大発会の安値が1万9241円でしたから米国株と円相場によっては
10月2日の高値2万4448円から12月25日の安値1万9117円の三分の
一戻しに当たる2万894円突破から1000円の大台乗せを期待したい
ところですが、現状では決して低い目標ではないようです。

三分の一戻しを達成すれば次の目標は半値戻しの2万1782円になり
ますが、市場参加者の先高期待は年明け以降急激に低下していま
す。長期投資の指針である海外投資家の現物株投資は1月第2週も
売り越し額は減少しましたが、買い越しに転じるかは不明です。

日本株が超割安という見方は大発会翌日からの反発で是正されま
したが割安感の水準を超えて一段高するには何らかの支援材料が
必要です。10月高値以降日米株価指数は広がったままです。FRB
が少なくとも年前半は利上げ休止をするというのが最近の市場の
コンセンサスです。

そうなると日米金利差のこれ以上の拡大は期待できません。市場
には一部で根強い円高進行説があるようです。年明け104円まで
進んだ円高は商いが薄い特異な現象だと思いますが為替が円高に
振れる前触れだという見方もあるようです。

年初からの日本株の戻りは売り込まれた中国関連や景気敏感株が
リードしてきました。これらの銘柄にとって一段の円高進行は業
績の下押しに繋がり株価下落の原因ともなります。

FOMCは29、30日に開かれます。今年から開催ごとに議長の記者
会見が開かれます。その場で当面の利上げ停止と資産縮小額の
圧縮ペースの減額などが触れられれば米国株は好感して一段高も
期待できます。ただしそれは円高に繋がり日本株との開きが一段
と広がる懸念も出てきます。FOMCの結果に日米の市場関係者は
要注目です。

今日の取引は28日の米国株が208ドル安で戻ってきたことで早
速日本株の地力が試されるところです。もっとも最近の傾向は
米国株と余り連動しなくなっています。28日の取引も事前には
週末の米国市場が上昇したことから上昇するとの予想でしたが
結果は違いました。

先週の取引でも日米株が反対の動きを示すことも目立ちました。
28日の下げに続いて今日の下落するのでしょうか。それとも前
日既に下げていたこともあり安く始まっても下げ渋るのでしょ
うか。米国市場でも下げの元凶になったキャタピラーやエヌビ
ディアの動きからコマツや東京エレクトロンの動きがポイント
になりそうです。
コメント
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