kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

円相場が気になる

2019-01-11 06:07:58 | 日記
相場の最悪の場面は出しましたが、警戒心は意外に強いようです。
やはりそれは高止まりする円相場に原因があるようです。今週の
日経平均は大納会の終値ベース(2万14円)を超えた水準で推移し
ています。しかし円相場は今週108円台で推移しています。年末時
点の110円台から2円程度の円高水準です。企業の想定為替レート
109円台を下回っていることから輸出企業の1~3月期業績への懸念
は続いています。

例年この時期は今期業績の下方修正懸念に加え来期業績見通しに
市場の関心が高まります。このまま110円割れから一段と円高が
進み高止まりするようだったら来期の想定レートは105円に設定
する企業が続出する可能性が高まります。そうなると来期業績が
減益に転じる懸念もあり日経平均の上値を抑える要因になります。

目先は米国株の反発がリードする形で売られ過ぎの反動で指数は
しばらくは上昇するかもしれません。しかし9日は薬品や食品な
ど「ディフェンシブ銘柄」への買いが目立ちました。景気敏感株
や輸出関連銘柄の反発は短命に終わる可能性もあります。ディフ
ェンシブ銘柄主導の相場では2万1000円程度が戻りの目途になっ
てしまうかもしれません。

投資家の過度な不安心理はVIX指数の低下に象徴されるようによ
うに低下しましたが、もう一度2万円割れを試す展開が3月まで
にあるかもしれません。私の記憶では確定申告期間(2月中旬か
ら3月中旬まで)に日経平均は安値を付ける傾向があるように思
えます。

大発会が当面の底だったとしたら戻りを試す期間は短ければ4週
間、永くても6週間程度でしょうか。節分天井は既に過去のアノ
マリーだとしても過去1年を振り返っても2万4129円(1月23日)
2万4448円(10月2日)2万2698円(12月2日)と月末、月初に高
値を付ける傾向があります。

相場ですから過去の延長戦が未来に絶対繋がる訳ではありません
が上値には12月に売り損なった投資家のヤレヤレの売りが待ち構
えていると考えた方が良さそうです。勿論市場の投資環境が予想
以上に好転すればこの予想は幻に終わる可能性もあります。

最後は投資家それぞれの判断に委ねるしかありません。何といっ
ても投資は自己責任だからです。他人の見方はあくまで参考意見
程度に考えておくべきです。12月の急落が売られ過ぎだったとし
ても現実問題としてしこりを作ってしまったことは事実です。
ここは期待とは別にもう一度冷静に相場環境を点検すべきです。

12から14日の更新はお休みします。
コメント
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