kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

海外投資家の出動はいつ

2019-01-09 06:09:53 | 日記
当面突っ込みは買いでも少しでも上がったところは売りという展開が
続くのでしょうか。8日の東京市場は2万円台で堅調には推移していま
した。午後には一段と上値追いの展開でしたが2時過ぎから急激に下
げはじめ午後からの上昇分が帳消しになりました。

相場は落ち着きを取り戻しつつあるようですが、8日のように上にも
下にも一方通行で動く展開がみられます。先物主導での荒い値動き
はしばらく続くことも考えておくべきです。長期投資家が関心を寄
せる業績面の不安材料が出尽くすまでしばらくはこんな相場展開で
しょうか。

景気サイクルや米中貿易戦争の悪影響が徐々に実体経済に下押し圧
力となり中国や中国と貿易面でつながりの深いEUや東南アジア諸国
の経済鈍化が表面化しています。米国経済も一点の曇りもない快晴
からやや雲が広がる不安も出ています。

FRBが利上げ路線に慎重になることは市場にとっては好感されます。
一方現状では好調な米国経済も世界景気の減速の影響を徐々に受け
つつあるようです。12月の米国発の株価急落はパウエル議長と市場
との景気認識のずれが要因でした。

年明け以降議長が市場に近い景気認識を修正したことでひとまず市
場は落ち着きました。しかし景気減速が浅いもので終わるのか、そ
れとも一段と冷え込むのか市場参加者の間でも見方が分かれている
ようです。減速は一時的という見方をしている関係者は今年のNYダ
ウが高値更新すると予想しています。

一方景気減速一段と深くなると予想している関係者は10年近くに及
んだ強気相場が終わり、戻りはあっても高値を更新するような勢い
はないという見方をしているようです。米国株との連動性を強めて
いる日本株ですから米国株が高値を更新するような展開になれば高
値更新から2万5000円も夢ではないでしょう。

しかしFRBが利上げ回数を減らしたり、停止すれば日米金利差は広
がらず円高が進む可能性が高くなります。年明けの110円割れの円
高は昨年、小動きだった円相場が今年は大きく変動する前触れかも
しれません。勿論円高方向に大きく動くこととなり輸出企業中心に
企業業績に不安が台頭して12月安値1万8948円を切る展開も予想さ
れます。

いずれにしても円相場の前提が変われば企業業績が変動することが
避けられません。海外投資家は余程の割安感が高まらなければ大き
く動きません。一番関心があるのは業績が目に見えて拡大するのか
が重視されます。上値を買い進んでくれる海外投資家の本格復帰の
条件が整うのかやはり海外投資家抜きでは上値は限定的になってし
まいます。
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