kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

米国市場の発するシグナル

2019-01-16 06:17:29 | 日記
今週の東京市場は先週の勢いを持続して一段高へと向かうのかそれ
とも再び2万円割れの場面があるのか。大発会が大幅安だった東京
市場は米国株高の支援もあり先週は2万円回復から一段高となり市
場関係者も一息ついた格好です。3連休明けの15日も前日の米国株
の下げから事前の予想では軟調な展開も予想されました。寄り付き
こそ下げて始まりましたが、その後急上昇しました。午後も2万
500円台で底堅い展開のまま引けました。

しかしこのまま2万1000円回復から一段高に進むかどうかは、これ
からスタートする決算発表が今後の相場のカギを握りそうです。米
国株に関しては一部には大幅減税効果の剥落と米中貿易戦争の影響
から市場予想に届かない可能性があり株価はまだ十分織り込んでい
ないとの指摘もあります。アップルの大幅下方修正は他の企業にも
広がる可能性があると警戒する見方もあるようです。

昨年12月の中国の貿易は輸出、輸入ともマイナスに転じています。
今や中国経済の減速は誰の目にも明らかです。中国当局も貿易戦争
の悪影響を少しでも緩和しようと景気刺激策を相次いで打ち出して
います。市場の一部には今後景気刺激策の効果が出てきて中国景気
は持ち直すという見通しもあります。

昨年12月の世界的な株安は世界景気失速不安の高まりとFRBと市場
との景気認識の違いが原因とも言われていました。年明け以降パウ
エル議長の講演でFRBが市場の見方に近い景気認識を出したために
一旦市場は落ち着きを取り戻しました。

しかしこれで世界の景気が減速から持ち直すかどうかは現時点で何
とも言えません。やはり当面のカギを握るのは米中貿易戦争が鎮静
化の方向に向かうかどうかです。昨年まで中国経済が失速しても米
国経済は大幅減税の恩恵もあり当面好調が続くと言われていました。

確かに雇用統計の結果からは米国経済が依然好調を維持していると
いう見方を疑う余地はありません。しかし製造業PMIからは違った
シグナルが出ています。雇用指数は遅行指標と言われてるだけに今
後は米国経済の減速が雇用統計にも出てくるという見方もあるよう
です。今後は企業業績面から景気の本当の姿が出てくるかもしれま
せん。

米国市場の写真相場である東京市場の事ですから日本株の行方はや
はり米国株が握っています。米国株に比べて日本株の戻りが鈍いよ
うに感じますが、ドル建て日経平均は円建てよりも2%ほど多く戻
しています。海外投資家は日本の投資家ほど日本株が割安でないと
考えているかもしれません。いずれにしても日本株の今後は米国株
次第です。当面は米国市場の発するシグナルが重要になります。
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