kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

小回り3ケ月

2019-01-06 10:30:14 | 日記
※都合により7日の更新を前倒しします。

いきなり円高、株安の大嵐が吹き荒れた2019年の最初の取引が始ま
りました。1月4日のザラ場安値は1万9241円でした。昨年12月26日
の1万8948円を割り込むことはありませんでした。米国株の600ド
ルを超える下げと年末時点から3円弱の円高が進んだことから再び
1000円安も危惧されましたが、452円安で済んだことを前向きに考
えるべきだという見方もあります。

株式市場では小回り3ケ月という格言もあります。10月2日の高値か
らちょうど3ヶ月目を迎えたことから一旦は一方的な下げは終わり
自律反発の局面を迎えるのでしょうか。大発会の1万9241円が当面
の安値として意識される可能性もありそうです。

4日のNY市場は前日の大幅安から一転746高と急反発しました。FRB
のパウエル議長は4日の講演で「市場は世界景気を不安視しており
金融政策も柔軟に見直す用意がある」と述べたことが株式市場の安
心感を誘ったようです。振り返れば12月の株安はパウエル議長が記
者会見で「米経済は力強く、19年も2回の利上げが正当化される」
と強調したことが利上げ回数を巡って市場との認識のずれが不安視
されたことが原因でした。

12月以降の世界的な株安を受けて4日の講演で議長が利上げに対し
て景気に配慮した姿勢に転じました。市場の混乱で議長としても火
消しまることを余儀なくされたようです。尚も消費や雇用など米国
経済は好調を維持していますが、生産現場では景気減速を示唆する
数字も出ています。今後も貿易摩擦の影響で中国などの景気悪化が
米国経済にも今後影響が及んでくることがあればとの見方も市場で
はあるようです。

大幅安の後に急反発したことで次第に市場は底入れムードが出てく
るのでしょうか。ブレグジット問題や米中貿易戦争の行方も不透明
なこともありまだまだその日によって株価の振れ幅は大きいままか
もしれませんが、ボラは落ち着く方向に向かうかもしれません。

今後は四半期決算の発表が始まることから業績による選別色が強ま
るかもしれません。市場が不安視していたほど業績が悪化していな
い企業もあるでしょうし、反対に予想以上に貿易戦争の影響を受け
て予想外の下方修正に追い込まれる企業出てくるでしょう。

ここで重要なのは株価がどこまで材料を織り込んでいるかです。増
益とか減益とかの結果だけでなく市場とのずれがどのくらいなのか
がポイントになります。既に株価が昨年の高値の半分以下に下落し
た機械や素材株は業績悪が出てきても悪材料出尽くしで反発するこ
とも考えられます。
コメント
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