今日は平成最後の大発会です。落ち着き取り戻したかに見えた3日
のNY市場はアップルの業績下方修正から中国経済への先行き不安
が再び出てきたことから午前5時現在600ドルを超える大幅安です。
年末年始の間に大幅に進んだ円高も重荷になり今日の東京市場は
大きく下げて始まりそうです。
すっかり右肩上がりの相場に染まってしまった多くの投資家は少な
くとも年末には上昇するのが当たり前だという甘えがあったのかも
しれません。2018年年初に日経平均の予想を出した多くの市場関係
者が誰一人として2万円で年越しになると思っていなかったでしょう。
年が変わってもしばらくは昨年同様の展開が続くのでしょうか。
投資はよく自己責任と言いますが、ならば投資家は専門家の予想と
言えども丸呑みしてはいけないということを改めて肝に命じるべき
なのでしょう。アベノミクス相場ではPERは上限が16倍程度で下限
が12倍とレンジを相変わらず解説していた某証券会社の株式担当者
がいました。
しかし年末には10倍台まで下げる場面がありました。12倍下限説を
信じて信用取引で買いを膨らませた投資家の一部では投げ売りを迫
られた人もいたでしょう。投資家の世界では過去の延長線上が必ず
しも未来に繋がらないという事実をもう一度認識すべきです。
2018年の市場を通じて言えることは疑ってかかることを忘れた投資
家は火傷をする場面が増えたことです。直近でいえばソフトバンク
の新規公開です。株式投資で投資家が求めるのはその企業の成長性
です。特に新規公開企業ならなおさらです。
しかしソフトバンクへの投資で公開前に盛んにアピールされたこと
は配当利回りの高さです。一部市場でも85%という極めて高い配当
性向も裏を返せば他には魅力的な宣伝文句がなかったからではない
でしょう。市場環境が悪かったことを差し引いてもいきなり公開価
格割れから一度も公開価格を回復せず10%下回ったまま年越しにな
りました。結果的に2兆6000憶円という巨額な資金が塩漬けになり
ました。
派手なテレビ宣伝と積極的なM&Aそれにカリスマ経営者の招聘で話
題になったRIZAPグループの躓きもひどいものでした。本業と
関係の薄いアパレルや出版企業など手あたり次第買収しました。今
期増益予想が一転巨額な損失を出す結果になったのは買収した企業
の負ののれん代が業績押し上げの裏技だったという錬金術でした。
投資家の期待に反して結果にコミットできなかったのは瀬戸社長だ
ったようです。仮想通貨騒動も含めこれも一種のバブルだったよう
です。一連の騒動から2019年はやはり投資家の企業を見る目が問わ
れる年になりそうです。
5、6日の更新はお休みします。
のNY市場はアップルの業績下方修正から中国経済への先行き不安
が再び出てきたことから午前5時現在600ドルを超える大幅安です。
年末年始の間に大幅に進んだ円高も重荷になり今日の東京市場は
大きく下げて始まりそうです。
すっかり右肩上がりの相場に染まってしまった多くの投資家は少な
くとも年末には上昇するのが当たり前だという甘えがあったのかも
しれません。2018年年初に日経平均の予想を出した多くの市場関係
者が誰一人として2万円で年越しになると思っていなかったでしょう。
年が変わってもしばらくは昨年同様の展開が続くのでしょうか。
投資はよく自己責任と言いますが、ならば投資家は専門家の予想と
言えども丸呑みしてはいけないということを改めて肝に命じるべき
なのでしょう。アベノミクス相場ではPERは上限が16倍程度で下限
が12倍とレンジを相変わらず解説していた某証券会社の株式担当者
がいました。
しかし年末には10倍台まで下げる場面がありました。12倍下限説を
信じて信用取引で買いを膨らませた投資家の一部では投げ売りを迫
られた人もいたでしょう。投資家の世界では過去の延長線上が必ず
しも未来に繋がらないという事実をもう一度認識すべきです。
2018年の市場を通じて言えることは疑ってかかることを忘れた投資
家は火傷をする場面が増えたことです。直近でいえばソフトバンク
の新規公開です。株式投資で投資家が求めるのはその企業の成長性
です。特に新規公開企業ならなおさらです。
しかしソフトバンクへの投資で公開前に盛んにアピールされたこと
は配当利回りの高さです。一部市場でも85%という極めて高い配当
性向も裏を返せば他には魅力的な宣伝文句がなかったからではない
でしょう。市場環境が悪かったことを差し引いてもいきなり公開価
格割れから一度も公開価格を回復せず10%下回ったまま年越しにな
りました。結果的に2兆6000憶円という巨額な資金が塩漬けになり
ました。
派手なテレビ宣伝と積極的なM&Aそれにカリスマ経営者の招聘で話
題になったRIZAPグループの躓きもひどいものでした。本業と
関係の薄いアパレルや出版企業など手あたり次第買収しました。今
期増益予想が一転巨額な損失を出す結果になったのは買収した企業
の負ののれん代が業績押し上げの裏技だったという錬金術でした。
投資家の期待に反して結果にコミットできなかったのは瀬戸社長だ
ったようです。仮想通貨騒動も含めこれも一種のバブルだったよう
です。一連の騒動から2019年はやはり投資家の企業を見る目が問わ
れる年になりそうです。
5、6日の更新はお休みします。