kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

半導体関連は別格

2023-03-17 05:41:46 | 日記
経営不安から株価が急落していたクレデ・スイスにスイス中央銀行が資金供給策を使った
手元流動性の調達を発表し、経営不安に対する市場の警戒がいったん後退して株価は反発
しました。NYダウはECBが市場予想に反して0.5%の利上げを嫌気して一時300ドルあまり
下げ場面もありました。

しかし大手銀行11行が経営不安が続く米地銀のファースト・リパブリック・バンクに日本
円で4兆円の預金で資金支援すると伝わると金融システム不安が和らぐとみた買いが広がっ
ってダウは371ドル高で引けました。

これを受けて東京市場でも今日は反発するのでしょうか。来週はFOMCが開催されます。
市場の予想では0.25%という利上げが行われたそうです。ECBのように市場予想に反して
利上げが0.5%になれば一波乱は免れないでしょう。

東京市場で先週末続いていた銀行株や機械株などのバリュー株物色は崩壊しました。個々
の日足チャートを見れば崖から急落する如くの下落です。海外短期筋による相場の脆さを
露呈しました。今回の大波乱をキッカケに相場の流れが変わるのか、それとも変わるのか
注目されます。

結論から言うとPBRが1倍割れしている銘柄でも株主還元の余力や成長ストリーの有無など
で今後は選別が出るかもしれません。おそらく0.5倍以下の銘柄は総じて厳しい状況なの
ではないでしょうか。0.8倍とか0.9倍の銘柄に比べて稼ぐ力や株主還元も限定的なことが
厳しい評価としてあるのではないでしょうか。

0.5倍以下の銘柄は余程の思い切った経営改革を行わなければ上値は限定的ではないでしょ
うか。経営改革が軌道に乗り収益力を取り戻すには時間が必要です。株価の評価はやはり
業績動向です。それも足元だけでなく中長期的な期待です。

その点今週の波乱相場でも抜群の値持ちの良さを示したのが半導体関連銘柄です。半導体
ウエハの信越化学、アドバンテスト、スクリーンHD、東京エレクトロン、ディスコは暴落
相場で輝きを増しているようにも見えます。米国市場でもSOX指数は今週堅調でした。競
争力の強い半導体関連はグロースセクターでも別格のようです。

同じグロース銘柄でも一時持て囃されたエムスリーやリクルートそれにモノタロウが下値
模索の状態であるのとは対照的です。やはり一時的な景気循環で需要減退があっても市場
が今後も拡大する期待が背景にありそうです。PERもこの3銘柄よりも総じて低いというの
も安心感があるのかもしれません。
コメント
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