kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

SNS 時代の特徴

2023-03-27 06:30:48 | 日記
今週は週前半は配当取りの動きに期待が高まります。週後半は配当落ち後の動向が気に
なるところです。先週までダウに比べて日経平均の底堅さが際立っていました。高配当
銘柄の多い金融株や商社や海運などは景気敏感株でもあります。

今のところ今年は景気悪化が懸念されます。資源高の恩恵を受けた商社株やコンテナ市況
の悪化が表面化しつつある海運銘柄は二桁減益が懸念されます。これらの銘柄が配当落ち
後にどこまで踏ん張れるかも日経平均への先行きを占う要因になります。

年初から続いていたバリュー株相場は今月中旬に突然の嵐に襲われました。米国のSVBの
破綻から始まった銀行セクターの信用不安が欧州にも広がりました。日本市場でも銀行や
商社銘柄は年初から高値更新を続けていた銘柄は突然の急落になりました。

代わって金利低下から成長株の見直し買いが顕著になり半導体関連を筆頭に成長株の反転
が突如と開始されました。もっとも成長株の反転にも濃淡が出ています。半導体分野でも
競争力の強い一番手銘柄の上昇が際立ちます。

先週10年来高値を更新したアドバンテスト、ディスコそれに製造装置の東京エレクトロン
やスクリーン株も復調しています。半導体ウエハ最大手の信越化学も2万円を回復し1年ぶ
りの高値水準です。ウエハ2位のSUMCOやレジストの大手メーカーJSRの株価の戻りは鈍
いままです。

今年後半は半導体市況の反転が期待できるという予想もありますが、半導体セクターが全
面高になるのはもう少し先になるのでしょうか。半導体でもDRAMやフラッシュメモリの
落ち込みは需給悪化が続いています。スマホの売れ行きが回復したりPC需要が戻ってくる
ことでメモリ分野も復調軌道になれば半導体セクターが一段と注目されるようになるのでし
ょうか。

また市場が再びグロース株物色からバリュー株に物色が戻ることがあるのでしょうか。半導
体セクターは景気敏感株という側面もあります。半導体関連が我が世の春を謳歌していた2年
前にはシリコンサイクルは意識されず落ち込んでも軽微との見方がありました。しかし結果
から言えばその後半導体セクターは急落しました。ボラティリティが高いのもこのセクター
の特徴です。中長期では有望、しかし短期では警戒しなければならない場面も今後出てきそ
うです。

当初は些細な問題でもあっという間に危機が広がるのが情報があっという間に拡散するSNS
時代の特徴でもあります。変化が急激に発生するということは今回のSVBのケースでも実証
済みです。リスクとリターンを常に頭に入れておくべきです。
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