kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

ゆうちょ銀の上昇が示すもの

2023-03-01 05:21:53 | 日記
28日3月にも1兆円規模の売却を伝えられた東京市場で市場の反応は放出側の日本郵政が
下落した一方、放出先のゆうちょ銀行は上昇しました。日本郵政には売却代金が入り自
社株買いや増配など株主還元策への期待から好感されるのかと思ったらそうではありま
せんでした。

一方ゆちょ銀行は需給面の悪化よりも日本郵政の持ち株放出で最上位のプライム市場で
の上場基準のうち流通株式比率35%以上の条件を満たしプライム市場での上場が維持さ
れること。

25年度までに出資比率を50%以下に引き下げる方針を示していますから実現に向けて大
きく前進したことになり法律で課されている規制が緩和されます。政府の認可が必要な
新規業務は届け出で済むようになり今は直接は手掛けていない住宅ローンや教育ローン
などの融資業務にも参入しやすくなるとみられることが好感されたという見方もあるよ
うです。

もっとも住宅ローンなどは地銀やメガバンクそれにネット銀行などが激しい競争を繰り
広げていて既に市場は飽和状態に近くなっています。全国の実店舗を構えるゆうちょ銀
行が実際に参入すれば競争は一段と激しくなり有力な収益源となるかは不明です。

PBRが極端に低い(28日現在0.5倍程度)であり銀行セクターの人気もあって時流に乗
っていることが人気の背景にあるようです。月内最終売買日である28日も高値更新銘柄
が128ありましたが建設や機械、鉄鋼や専門商社や地銀など内需系の2番手3番手
銘柄がほとんどでした。

3月から中国からの観光客に対する入国制限の一部緩和が伝えられましたが、恩恵を受け
るセクターである空運や鉄道銘柄の上昇は限定的でした。いずれの銘柄も安値圏に位置し
ていましたが資金は集まりませんでした。このセクターは調整局面から脱していないよう
です。

明日から3月相場ですが現在の流れが続くのでしょうか。買われ過ぎのサインである騰落
レシオ120超えは続いています。業種を問わず出遅れ割安銘柄の底上げ相場が続いている
ことを示しています。もうはまだなりで3月相場も現在の延長線なのでしょうか。
コメント
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