kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

再びもみ合い相場

2023-03-03 06:25:14 | 日記
日経平均は先週22日の下げでもみ合いを下放れるのではないかと懸念されましたが
その後持ち直し再び2万7500円を挟んだもみ合いに戻ってきました。もっとも日足
チャートを見る限り寄付きよりも終値が低い陰線が目立つことです。やはり上値で
は戻り売り圧力が強い状況は変わっていないようです。

先週の売買動向をみると個人投資家は900億円程度の買い越しになりました。おそら
く22日の大幅下落時に押し目買いを入れたのでしょう。一方頼みの海外投資家は前週
の2331億円の買い越しから一転2263億円の売り越しに転じました。海外投資家が本格
的に買いに転じたという見方はまだないようです。

信託銀行は先週1339億円の売り越しとなり前週の1519億円の売り越しから高水準が
続いています。信託銀行は年金の売買が反映されると言われています。国債の利回り
が12月の日銀の政策変更もあり上昇しています。債券利回りの上昇で年金資金はリス
クの高い株式の運用比率を下げても予想利回りを確保できるということが影響してい
るのでしょうか。

銀行の売り越しも続いています。企業との持ち合い解消が要因でしょうか。市場はPBR
1倍割れ銘柄物色が続いています。鉄鋼や建設など持ち合いが多い老舗銘柄が多いこと
や銀行株の底上げもお互いに持ち合いを解消するには良いタイミングかもしれません。

日本企業が筋肉質の体質を取り戻すには資産効率の改善は待ったなしです。もっとも
持ち合いを解消して増配したり自社株買いに向けたりしても短期的には株高要因です
が、成長ストリーが同時に欠かせません。低収益部門の整理や成長が見込める分野で
のM&Aなどが必要です。企業の本気度が試されます。
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