一時は復活したと思われていた円安・株高でしたが、126円台後半まで進んだ円安
で株高を囃す動きは見られなかったようです。週明けの日経平均は米国市場が15日
休場だったので上にも下にも動きが乏しいとみられていましたが、予想外に下に振
れました。
ニューヨーク原油先物相場は日本時間18日午前の時間外取引で1バレル108ドル台に
乗せ1週間前に比べて15ドル近く上昇していることから再び市場はインフレとそれに
伴うFRBの引き締め強化を警戒しているようです。
日米の金融政策の方向性が真逆であることが円安・ドル高の背景という見方が多い
ようです。為替相場を動かす要因は金利だけではありませんが、エネルギーなどの
資源価格の上昇で日本は輸入代金が膨らんでいます。ドル需要は膨らんでいます。
一方輸出は最大の稼ぎ頭の自動車がサプライチェーンの混乱が長引いていることか
ら思うように増産できません。電子部品などはウクライナ侵攻での影響や中国の都
市封鎖の影響などでスマホの生産や販売に悪影響が広がっています。
東日本震災後の円高局面もあり国内工場が海外に移転してしまったことも円安の恩
恵を受けられない要因です。またコロナ感染拡大でインバウンド需要が蒸発したこ
とも痛手です。今年コロナ感染が終息してたならこの円安で割安になった日本への
旅行需要は爆発的な増加になったかもしれません。そうすれば宿泊や飲食産業など
幅広い分野に恩恵が及んだでしょう。
しかしインバウンド需要の復活は現時点では見通せいません。コロナ前は訪日観光
客の国別割合は中国、韓国、香港、台湾で7割を越えていました。中国はゼロコロナ
対策で上海など都市封鎖をしている状況ではとても日本に観光客を送り出す準備は
出来ていません。韓国も一時は世界一の感染スポットと言われていたくらい感染拡
大が深刻でした。
今は減少に転じていますが、尚も一日10万人台の感染者が出ています。感染が落ち
着いている米国などからの観光客は少しは期待できるでしょうが、本格回復は来年
以降の課題です。円安で割安になった日本旅行もコロナの影響で宝の持ち腐れです。
円安は上場企業に輸出産業が多い大企業が多いことがかつて株式市場にプラスと受
け止められていました。一方円安は食品価格や電力料金、ガソリン価格など上昇で
多くの国民の負担が増えます。給与の上昇以上に物価が上昇する現実は可処分所得
の減少を伴います。資源高もあり最近の円安が悪い円安と言われているのは後者へ
の不安が大きいことです。
日米の金融政策の違いもありまだ円安トレンドは続くというのがメインシナリオです。
1ドル130円説まで出ています。悪い円安が良い円安に転じる日が来るのでしょうか。
まだ答えは見えてきません。
で株高を囃す動きは見られなかったようです。週明けの日経平均は米国市場が15日
休場だったので上にも下にも動きが乏しいとみられていましたが、予想外に下に振
れました。
ニューヨーク原油先物相場は日本時間18日午前の時間外取引で1バレル108ドル台に
乗せ1週間前に比べて15ドル近く上昇していることから再び市場はインフレとそれに
伴うFRBの引き締め強化を警戒しているようです。
日米の金融政策の方向性が真逆であることが円安・ドル高の背景という見方が多い
ようです。為替相場を動かす要因は金利だけではありませんが、エネルギーなどの
資源価格の上昇で日本は輸入代金が膨らんでいます。ドル需要は膨らんでいます。
一方輸出は最大の稼ぎ頭の自動車がサプライチェーンの混乱が長引いていることか
ら思うように増産できません。電子部品などはウクライナ侵攻での影響や中国の都
市封鎖の影響などでスマホの生産や販売に悪影響が広がっています。
東日本震災後の円高局面もあり国内工場が海外に移転してしまったことも円安の恩
恵を受けられない要因です。またコロナ感染拡大でインバウンド需要が蒸発したこ
とも痛手です。今年コロナ感染が終息してたならこの円安で割安になった日本への
旅行需要は爆発的な増加になったかもしれません。そうすれば宿泊や飲食産業など
幅広い分野に恩恵が及んだでしょう。
しかしインバウンド需要の復活は現時点では見通せいません。コロナ前は訪日観光
客の国別割合は中国、韓国、香港、台湾で7割を越えていました。中国はゼロコロナ
対策で上海など都市封鎖をしている状況ではとても日本に観光客を送り出す準備は
出来ていません。韓国も一時は世界一の感染スポットと言われていたくらい感染拡
大が深刻でした。
今は減少に転じていますが、尚も一日10万人台の感染者が出ています。感染が落ち
着いている米国などからの観光客は少しは期待できるでしょうが、本格回復は来年
以降の課題です。円安で割安になった日本旅行もコロナの影響で宝の持ち腐れです。
円安は上場企業に輸出産業が多い大企業が多いことがかつて株式市場にプラスと受
け止められていました。一方円安は食品価格や電力料金、ガソリン価格など上昇で
多くの国民の負担が増えます。給与の上昇以上に物価が上昇する現実は可処分所得
の減少を伴います。資源高もあり最近の円安が悪い円安と言われているのは後者へ
の不安が大きいことです。
日米の金融政策の違いもありまだ円安トレンドは続くというのがメインシナリオです。
1ドル130円説まで出ています。悪い円安が良い円安に転じる日が来るのでしょうか。
まだ答えは見えてきません。