kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

逆風

2022-04-21 06:01:33 | 日記
20日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し前日比232円高の2万7217円と
2週間ぶりの高値で終えました。前日の米株式相場の上昇を支えにファスト
リなど主力株に買いが集まり指数を牽引しました。

一方成長期待の高いマザーズ市場は5日続落して1か月ぶりの安値圏に沈みま
した。米国の長期金利が上昇したことが成長株マイナスになりました。また
マザーズ銘柄は内需系の企業が多く1ドル129円台まで進んだ円安の恩恵が乏
しいこともあるようです。

マザーズ銘柄は市場再編でグロース市場にほとんど移行しました。その代表
格は時価総額首位のメルカリです。メルカリ株も5日続落し旧マザーズ市場の
苦境を代弁しているようです。

半年前の10月メルカリ株は絶好調でした。11月22日には7390円という高値を
付けました。メルカリ株上昇の理由はコロナ禍で国内事業が好調だったことと
米国で積極的な宣伝広告費の効果もあり赤字が大きく減少したことで2021年
6月期に初めて通期で黒字転換したことで成長加速期待が高まったことでした。

しかし急成長した米国事業は2021年7月以降急ブレーキがかかりました。米国
で感染者数が減少に転じたことで人々の消費はモノからコト消費に向かい始め
ました。コロナ禍で在宅勤務を余儀なくされた人たちがフリマアプリを使い出
品や購入を増やしたことでメルカリが米国事業を大きく伸ばすことが出来まし
たが、追い風は長く続かなかったようです。

米国市場の成長が鈍化し再び赤字が増加すれば国内だけの事業では高い成長は
期待できません。業界のプラットフォームマーとなり中長期の成長を目指すと
山田会長は述べています。しかし米国では米メタ(旧フェイスブック)イーベ
イなど大手企業が参入しているのに加え、新興の成長企業も多いのが現状です。
国内市場のように1強の存在とは違うようです。

メルカリは広告宣言費を増やし競争を勝ち抜こうとしています。米国事業が成
長を取り戻せるのか2022年はメルカリにとって将来を占う意味でも重要な年に
なりそうです。

NYダウは上昇しましたが、ナスダック指数は下げました。成長株には逆風とな
りそうです。テスラが取引終了後に市場予想を越える好決算を発表したことから
成長株には一定の安心感が出るのか、しかし成長期待が強い銘柄でも業績による
選別は高まっています。やはり業績に不安のある銘柄への恩恵は余り期待しない
方が良さそうです。
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